第五次三輪計画報告書 by PITさん
三輪オフも今回で5回目になる、
世紀末予言だと最後のオフになるかもしれないって事になるのだが、
気にする気分でも無く、本当に最後なら何か兆候があるだろう位の気
分で出発した。
だからかもしれない、今回は新しいスポットは探さず参加者同士の
交流を重視したかったのは。
結局、今になってみれば家の国の神様は結構しぶといというにつき
ると思う(^◇^;
18日24:00修羅さんと合流、雨の中出発。
19日06:45頃三輪到着、道中障害も無く順調にいった為、若
干早めに着いた、畝傍山の橿原神宮へ向かう。
見鬼にナビをさせたら、また畝傍山裏を通り橿原火口神社(名前違
うかも(^^;)前を通る(;_;)ヤバイんだってば見鬼ぃ〜。狭い道を通って
前に向かい橿原神宮に到着(゚゚;ホヘーでかい〜広い〜の中をフードをかぶ
った男女が早朝参拝するのは怪しい図だったかも(^◇^;結構雨が激し
い。
結局広いだけであまり観るモノがないのでちと拍子抜けしたついで
に記帳までしてしまった(^◇^;
ぐるりと廻って帰る途中、瑞鶴の慰霊碑があったので日出倭さんに
写真を弐枚撮影、一枚は失敗(..;
09:00桜井駅ミスタードーナッツ到着、モーニングセットを食
べながら、お互い朝のアクセスをする為パソに向かう。
これが結構良い暇つぶしになり、参加者が集まるまで堪能する。
いきなり停車して観光しちゃうかもしれないけど、行き先は室生寺
ネってということにして出発(^^;。
パリダムを食べているとバキッ(.☆)\(^^;・・・/(
;_・)え?ソリダム
ソリダムを食べていると、あの三輪で食べたプラムの味を思い出す
。
最初の三輪行の時、車の混雑する前に現地入りしたいと思い早めに
出発の予定をいれていた為、集合時間の14:00までの時間、現地で仮眠
か、もしくは観光か成り行き任せで見鬼に入力していた室生寺が、結
局気に入ってしまってこうして何度も訪れる事になるのは、やはり縁
があるのだと思う。(観光と仮眠両方出来たし(^^))
田畑を両側に観ながら国道165号を進むと、しだいに景観を山肌
が覆い始める。榛原駅付近のクランクを通過した後しばらく進むと、
SINさんが、声をかけます。今手元の地図を見ると山辺三手前の住
宅地の丘に赤い鳥居がみえます。その神社を参拝する事にし、近くの
スーパーの駐車場に駐車しその丘に進みます。
丘の長い階段を昇ると、眼下に町を見下ろす形で金比羅稲荷神社が
あった。
何故か、狛犬替わりの狐さんが金網に囲まれて窮屈そうだった。
わざわざ、崩れかけた斜面に作られたそれは、何かに挑戦している
ような作りでした。
奥には、よく言えば前衛的、悪く言えば稚拙な不動明王が竹藪の前
に建ってます。右側には学校などがあり気を集めて、麓の病院まで流
れれば良いのでしょうが、邪魔されていそうです(..;
国道に戻り室生に向かう頃、また小雨がちらつき出しました。
室生村から赤い橋を渡り山道に入って行くと所々道路工事が目立ち
ます。見ると土砂崩れの後に露出した岩壁が一風変わった地層になっ
ているのが良くわかり面白かったりします。
縦になった地層はこの山々の造山活動の規模など想像すると、奈
良盆地の形成過程にもう一つ楽しみを与えてくれたりして。
室生寺に到着した頃には雨も結構本格的になってきており、皆雨具
の用意などしてから参拝に向かいます。
駐車場の道を隔てた反対側にポッカリ穴が開いています。人工の穴
なのは、壁や床にあるレールなどで判りますが奥が非常に深く、用途
が判りませんが、流石に中に入る気はおこりませんでした。
橋を渡り、女人高野の石碑までくると雨は小降りになってきました
参拝料を払い、奥に進むと梵字池の蓮が良く育っています。
SINさんが池を眺めて感心しています。水がこの聖地に深く関わ
るのを見つめているようでした。
「ね、大丈夫でしょう」と目を合わすと、夏至の室生が気に入った
様子です。室生初体験の小角さんと連れだって天神社の方へ参拝に行
きます。小角さんも思うところがおありの様子で、SINさんの説明
に聞き入りながらも何処か楽しそうです。
そこから安心したのか、SINさんが禁足地の山の方に祖石がある
と言い、誘って一人で行かせます。
小角さんが一人で行って何を見つけてくるか。趣旨は判るのですが
やはり一人は危ないかもしれず、また半分この悪戯心に興味も手伝い
「鬼だなぁ、SINさん(^◇^;」と言い残し小角さんを追います。
山の斜面を眺めながら立ち止まっている小角さん追いついた私が「
石垣でも見えますか?」と言うと、それまで私にきがつかなっかった
らしく、脅かしてしまった様です。
上の方を指さして「あの石垣の事でしょ?」と言う小角さんに「え
え、そうなんですが石垣じゃないんですよねアレ」と言うと首を傾げ
ながら、石垣を目指して昇って行きます。「・・・本当だ」しばらく
昇ると、それが木の枝などが遠目で石垣に見えた事がわかります。
更に上の方を指さし「あそこにも石垣がみえるでしょ?あれもこれ
と同じで、気が付くと奥のほうへ連れていかれちゃうから戻りましょ
うか」と言い、小角さんと話しながら五重の塔へいきますと、そろそ
ろ皆さん集まりだしていました。
(^^;さて階段だ、賽の河原あたりの階段ならまだ余裕があるのです
、その後は緩い下りで歩き易いですし、ところがしばらく行くと橋が
ありそこから45度はあるでしょうか(゚゚;ヒエ〜の階段が続きます。
所々、石仏や祠などが休憩を兼ねてか置いてあります。
そろそろ、通気性の悪い雨具がきつくなってきますと奥の院の舞台
が見えます。その左側に小角さんが行きます、あの岩磐に気づいたの
でしょう、前出の山の上の岩磐とは別物ですが行き辛くできた場所が
あります。
取りあえず私は先に登り切り奥の院で休んでいると小角さんが結界
があって行けませんでしたと言いながら昇ってきます。
雨着を脱ぎ、奥の院の欄干から覗く景観は濃い霧の中、所々頭を出
した山々の緑と、この奥の院の他はこの世に無い様な錯覚をおこさせ
る程美しく神秘的でした。動物達も静かで、大きな声を出す人もいま
せん。
前回確認しそこなった奥の院の五重の塔を今度は見つけようと周囲
を塔へ行く道を探しますが見つかりません。最初参拝した後、奥の院
にも塔があるの知り、興味があったのですが近くにそういう建物はあ
りませんでした。
メンバーは次々と奥の院に到着しますが、階段がきついので皆大汗
をかいています。汗をかかせる角度ですし(^^;
一息つくと、LUNAさんは社務所へいかれたり小角さんは右手の岩壁
が気になる様子で今にも昇りだしそうだし(^^;、修羅さんは寝るし、
皆、思いも思いに行動しだします(^◇^;
所在なく見上げた大岩の頂上に石で出来た塔が建っているのを見つ
けたのもこの頃でした、(゚゚;これが奥の院の五重の塔か?てっきり建
物と思っていたので気が付かなかったのでした。結構こういう事って
多いのだろうな等と思いながら、近寄ろうと思い登り口を探しました
がありませんでした。漠然と近づいたらいけないものなんだなと思わ
せる威厳のようなものがありました。
また欄干から下界を望むとさらに霧が深くなった様な気がします。
その時、ふと目の端に動くモノを感じ目を凝らすと、奥の院したの
岩磐にSINさんが近づいていくのが見えました、石仏を置いて結界
を作った上に有刺鉄線まで施してあるのに「行くかぁ、あそこに」と
思いが声になって出てしまった時、近くの虹さんと目が合ってしまい
ました。
ともあれ、家族のいる身で落とされたら気の毒だし(^◇^;私も行っ
てみる事にしました。ええ、それは口実で行きたかったんですがね。
奥の院の階段を少し戻り柵から外れて土台の辺りから石仏を迂回す
るルートを通ると崖から突き出た形で岩磐があります。霧の谷に突き
出たその形は雲の上にいる心境を作りそうです。すでに座禅を組んだ
SINさんは瞑想に落ちています。
この辺に座っていようとSINさんの背に背を向け座っていると、
上下感覚が無くなり、なるほど瞑想に入りやすくなります。
「いつも、いいタイミングで出てきますね」唐突にSINさんが言
います、ああ戻ってきたか(^◇^;「邪魔しなければ良かったのですが
ね」と言うと「いいえ、別に」と言うことなので、しばらくこうして
いました。しばらくすると音がほしくなって椿の葉の朝露に指を湿ら
せ、指を鳴らします。( ̄ ゚̄やはり椿の朝露が一番だなぁ
奥の院の方から、人の気配がすると思ったら虹がやってきます、有
刺鉄線に気が付かないと危ないので近くまで行き、案内していると後
ろでSINさんがゴソゴソ動き出します。
しばらく、三人で岩磐の廻りでなごんでいましたが岩磐の下に広が
っていた霧が晴れて駐車場が見え始めます、この岩磐がいかにオーバ
ハングにせり出していたか見えて、背中が冷え肛門が縮む様な気がし
ます(私、ちと高所恐怖症の気があります(^^;)
奥の院に戻り、寝ている修羅さんを起こし奥の院を後にします。
麓の蕎麦屋さんにて昼食を済ませ龍穴神社へ。
前回駐車したと同じ工場の敷地に駐車して、参拝に向かいます。
道々lunaさんに過去の悪戯の話((^◇^;参考になりました)など聞
きながら進むと、SINさんが「あれ、木だ」と向かいの山を指さし
ます、角の様に一本伸びた木が前回は木に見えなかったそうです。
ここに来ると思うのですが、何故参道が広場になっているのに舞台
が無いのだろうと言うことでした鳥居と社の間には綺麗に整地された
四角い土地が木に囲まれています。
参拝を済ますと、SINさんが社の左後ろの森に入って行きます。
せせらぎが聞こえるので、川が近そうでした。ですがその森で目に
付くのは、赤い木肌の木でした。その赤さが漆の赤さより血の赤さに
近いきがして胸騒ぎがおきます。所々人工的に加工された石や何故か
20φほどの高圧ケーブルが地を這っていたりで奥にはなにか施設で
もあるかのようですが、そんな雰囲気もありません「廃材にしては管
理されている気がする」などと考えている内にSINさんに追いつき
ました。
そこは川岸で、龍穴からここに流れる一本なのだろうと思います。
二度目になると道も安心が付き、あっという間に岩戸神社に着きま
す。個人的には大した感想のない場所なのですが、岩戸の間をスタス
タ入り込んで行く修羅さんには驚きました(..;「あ!道ができた」と
言いながら後に続くSINさんを見送りながら、帰りは廻ってくるか
来た道を帰るか、楽しみにしていると来た道を戻ってきます(ちと残
念バキッ(.☆)\(^^;)
吉祥龍穴に着いた頃、また少し小雨がちらつきがちでしたが、今回
のメンバーにそんなことを気にする者もなく(^^;次々に鳥居を潜り龍
穴に降りていきます。やはり、前回来たときより水量が増しており、
せせらぎより奔流に近い勢いがあります。岩も湿りがちで横になるの
も煩わしく、皆靴を脱いで水に入っていきます。
水に手を浸けてみて、これは水に入ったら攣るなと、若干疲れも溜
まっているふくらはぎの事を思いSINさんにことわって別行動をと
る事にしました。
吉祥龍穴の大雑把な形を表現すると、カーブのある滑り台です。
一番上の台の向こうは視界から消えて道もありません、ただ人が通
った痕跡があるのでそれを辿って昇って行きますと上の台が一枚板で
平らな場所を作っています、この上からだと、意外に下への視界が良
いのに驚きます。祭りを見下ろす場所、そんな雰囲気があります。
写真を二・三枚撮っていると虹さんがやってきました。この分だと
ここに集まりだすのも時間の問題だし、独占するつもりもないので、
もう少し奥へ進んでみます。
帰ってくると、修羅さんとLunaさんが来ていました。後で聞いた話
ではSINさんは転けたそうです、幸い流されなかった様ですが(^◇^;
無事でなによりでした。
吉祥龍穴を後にする頃から又、天候が悪化し出しました。修羅さん
に運転をお願いして後席からSINさんをからかいながらの行程だっ
たので少し気分は晴れていた。その割にはBGMはAKIRAでした
が(^◇^;重かったかも
宿「大正楼」に着いた頃は傘が役に立たない程の豪雨になっており
駐車場からわずか5m程度の玄関まで濡れずに行くのは難しい。
案内された部屋は、前回の部屋の奥。前回一晩中人の気配がしてい
たその部屋は想像より奥行きのある長方形の大部屋で、前回の気配は
部屋よりも渡り廊下の様だった。
食事が終わり、今日撮影した画像など見ながら談笑する内、夜も更
け流石に雨の大神神社へ肝試しというわけもいかず就寝する。
翌朝は、前日の強行軍の割に体調がよく朝食も美味しかった。
夜、小角さんが帰られた後ろ姿を見た気がしたが間違いだった様だ
寝が浅いので記憶が混乱する時がある私(^^;
朝食の後、コーヒーを煎れ様とするが茶碗では煎れにくいのを発見
次回は紙コップを持参しようっと。
快晴の中、三輪山へ向かう今回も駐車場は混雑していた。夏至冬至
に参拝する人は多いのだろうか、それとも土日は参拝する習慣の土地
なのだろうか?毎回不思議に思う。
M/A-Shadowさんと合流し参拝、何処をどう工事しているのかなんか
進展していないように見える工事も天災避けと思えばなんか納得。
祖霊社右の道が見たくて、天皇社へとあがる。社後方に道があるが
素直に川まで行っているか判らない。奥を伺っているうちに別の参拝
者がきたので観光する。
参拝にきた団体は、声のでかいだけのオヤヂにひきづられた十名程
の人達だったがお互い姻戚関係があるらしい。だれの受け売りかオヤ
ヂが自家製の祝詞もどきを唱え始める。空気が悪くなったので降りる
と途中でM/A-Shadow氏とすれ違う。やはり呆れているらしい。
合流して狭井神社へ向かう。鎮女池は橋のあたりから渋滞している
社をみると、一心不乱に拝んでいる人がいる、さっきのオヤヂといい
困った世の中だと思う。
狭井神社は光が真っ直ぐ降りすぎていて若干不安になる。
毎度行く理由と行けない理由を考えている自分がいて、少し気分が
悪くなるが、結局行くことになるのも毎度の事だった。
足下は思ったより悪くなかった、水はけが良いのだろうか。
倒木の量は冬至より改善されているが大きなものは処分に困ってい
る様だった、木彫りもたまには良いかなと思い拾って帰る訳でもなく
みてみると案外良い木が無いのに驚く、根も大振りすぎて好みでは無
いので、はっきり木の性質が違うのだと思った。
お滝場にさしかかり妙に疲れたので休もうと思うが先客がいる。
SINさんはその団体が気に入らない風なので先に進む事にする、
毎度色んな人達が昇るものだと思う。
ハッ!わしらもかバキッ(.☆)\(^^;
途中休憩を挟み、無事頂上へ到着する。
参拝を済ませ、奥の岩磐へ行くと先に参拝している男女がいた、彼
らの奏でる音は美しかったと思う。
社で休んでいると、なんの拍子か修羅さんが杖を構えていたので、
構え方(十数年ぶりだ)を教えていると、SINさんがこちらに向か
ってくる(..;切っ先を合わせずジリジリ間合いを計っている内に、困っ
てきた。双方怪我をしないで治めるにはどうしよう。どうも小手を誘
っているように見えるけど、のったら突きがくるだろうし、私、足に
来てるからかわせないだろうしぃ(;_;)
結局、突きを貰うつもりではらったら納めてくれました(^。^;ホッ心
臓に悪いなぁ。
下山途中、日出倭さんが横道を見つけそちらへ行くと岩磐が三輪と
また違う作法で祀られておりました。方向などから箸墓方面になるの
でしょうか、大歳がここから箸墓を望んだのかと思うと感慨深い光景
でした。
下山は足にきている事もあり転がる様に降りてしまい、あっという
間でしたが、暑さも手伝って皆疲労気味でした。
昼食は、参道近くにあるいつもの場所でとりましたが、注文をとり
にきた女中さんが5人のテーブルで6人ですねと間違えた時の絶句し
た間は印象的でした(^◇^;
その後、アイスクリームを求めて行軍した山辺の道も件の喫茶店が
閉店していて脱力しましたが、別の茶屋で新種のカキ氷を見つけたの
は収穫でした。
そんなこんなで、弟五時三輪探訪も無事終了致しました。
次の冬至では、登頂ルートが変わってしまうかもしれませんが、気
候が涼しく、陽が高くなる今日この頃、三輪への思いがつのりだしま
す。