修羅さんバージョン 三輪山探訪記別視点
下記の文章はFKYOTOでの私の発言を補足する形で修羅さんがアップしてくださったものを
まとめたものです。視点が異なると印象も変わると思いますので転載させて頂きました。
転載を快く承諾して下さった修羅さんにお礼申し上げます。
☆三輪山探訪記(1)別視点(長文) 97/07/11
素晴らしかった三輪山探訪を、こうして会議室に時間を追って書いて
頂き、記憶力のない私はとても嬉しいです。読んでいると、空気を思い
出します。私なりの視点で補足すると、多角度になって面白いのではな
いかと思い、駄文を書かせて頂きます。m(__)mペコリ
■まず、マッパー(地図好き)な私としては、三輪山近辺の地図が書きた
いです
東
/\ ■は訪れた場所(一部省略)
北←南 /\ /\
/ \ 他にももっと沢山の神社が
西 / \/ \ /
三輪山 \あります。
他の山々
\ / \
/
\
■拝殿&三ツ鳥居&神木
〒しめ縄
■大行事社
■ ■狭井
|| ■平等寺
桧原神社 ●
神社 =小川と橋 ■三輪成瀬
(三ツ鳥居)
鎮女池 ||
稲荷社
久延彦神社■
||参道
■
〒二の鳥居
若宮社
|| ■素佐男神社
||←車道
==================JR三輪駅======
□
|| ■三輪恵比須神社
箸墓古墳
||■大神教会&一の鳥居
〒大鳥居
※(地図に微妙な歪みがあるのはSINがコピーミスしているからです。FKYOTOでの修羅さん
の図面はもっと美しいものでしたm(__)m)
>> 平成9年6月21日。
■大神教会
面白い点が2つ。一つはSINさんが書いていらっしゃる三柱の鳥居。
鳥居が三つくっついて、上から見ると△になっているものです。初め
て見ました。もう一つは、地図をみて分かるとおり、ここには大神神社
の「一の鳥居」があります。大神神社は、「大鳥居」「一の鳥居」「二
の鳥居」「拝殿の後ろの三ツ鳥居」と、全部で四つの鳥居を持っている
ことになりますね。「一の鳥居」と「大鳥居」は近いので、両方が見え
る地点に立つと不思議な感じがします。
■大神神社
(参道)
夕方のこの時刻、鈍い私には普通の参道でした。森の中の人影ぇ?
玉砂利の参道の脇には、一定の間隔で灯籠があり、両側が森です。地
図では短いですが、歩くと結構長い参道です。参道と言えば東京・明治
神宮の参道も長くて、雰囲気が大神神社の参道と似ているかも知れませ
ん。
参道を進むと、小川に架かった橋があって、参道の終点になります。
ここが一つの境界線になっているらしい事は、無学な私でもわかります。
(三ツ鳥居)
「三ツ鳥居」は、三柱の鳥居とは違って一直線です。
====
==||−−||==
|| || || || ←こんな風に、真ん中と両側に二つの鳥居がある
のです。これと似た鳥居が、桧原神社にもあります。
(神木)
>> 修羅さんはいきなり白蛇がおわす神木に近づき嬉しげに微笑んでいます。「気持ちの>>良い木だね!!」元気にそう言います。
我ながら、全然覚えていません(笑)。拝殿は、明るい雰囲気の場所で
した。丁度この日、訪れたのは夕方だったのですが、地図の通り拝殿は
盆地の東端にあり、西がひらけています。拝殿に夕日が当たり、緑深い
参道から来ると、とても華やかに美しく見えました。私は神木にはあま
り興味が無かったので、おみくじに走りました。旅先でおみくじをひく
のが、私の趣味なんです。(で、旅行運を見るんです(遅い))
6/21は、午前中に少し離れた場所の室生寺、長谷寺も廻ったのですが、
順に「小吉」「吉」「大吉」となりまして、とても満足しました。
■PITさんとSINさん(謎)
FKYOTO色男で有名(?)なお二人は一緒にしておくと、面白いです。
私がおみくじをひいて、二人の処へもどると警備員さんから何やら説
明を受けている最中でした。警備員さんは上機嫌で、詳しく説明してい
ました。これは、狭井神社でも感じたのですが、SINさんが説明を求
めると、やけに詳しい回答が返ってくる様でした。きっと、私が質問し
たら、適当にあしらわれたのでは無いかと思ってしまいます。格の違い
でしょうか?
話がそれましたが、二人は事ある毎になにやら私には意味不明な会話
をしていました。既に「目と目で通じ合う」域に達し、ぼそぼそ単語だ
けやりとりして、互いに納得している様子は異様でもあり、ほほえまし
くもありました(笑)。一番怖いのはこの二人かも知れない…などど思っ
ていた私です。金魚の糞のように後ろからくっついて歩きながら、会話
の中身がわからないので、すっかり二人ウォッチャーと化していた訳で
すね(爆)。
具体的な例示は、狭井神社の記述と共に、次回に譲るとしましょう。
(えっ?続いちゃうの!?長文でごめんなさい。m(__)mペコリ)
☆三輪山探訪記(1.5)別視点(長文) 97/07/13
さて、お約束通り、続きを書かせていただきます。各場所の位置関係
は、 nifty:FKYOTO/MES/7/1671
の地図を参照して下さい。
地名の読み仮名については、わかる場合はなるべく補足します。
【狭井(サイ)神社】
(途中)
地図が間違っていますが、狭井神社は大神(オオミワ)神社拝殿より、
もうちょっと西(三輪山側)に入り込んだ処にあります。
よく大きなお寺ですと、本堂、○○堂と、沢山の建物が集まって、一
つのお寺を形成していますが、狭井神社と大神神社拝殿の関係が、それ
と似ています。拝殿から、山に沿って北方向にじゃりの道を辿ると自然
と狭井神社へ繋がるのです。
途中には、小さな「活日社」「磐座社」がありました。山裾には、卵
のカラが点々とありました。
(鎮女池)
さて、狭井神社手前の「鎮女池」です。ここで、SINさん、PITさん
の会話を盗み聞いていたところ、池の中から女の人が顔を出していたと
の事でしたが、当然私は気付きませんでした。SINさん「池の名前が
凄いよね」との事ですので、立て札を見ると上記の名前。
「ふーん」と思い、君子危うきにという訳(誰が君子なんだか(笑))で、
私は池には近寄らないようにしました。池に向かって「市杵嶋姫神社」
という名の、小さな祠があったのですが、お参りはパス。
(狭井神社境内)
>> 私達三人は感嘆の声を上げました。
>> 小さな光の粒が豪雨のように狭井神社境内に降り注ぐのがはっきりと見えるのです。
ちゃいますがな(笑)。三人とか書かれると私も「はっきりと見える」
になっちゃうでしょうが。
狭井神社は三輪山に抱かれるような位置にありました。拝殿と比べる
と境内は狭く、三方を森で囲まれています。前日が台風だったためか、
境内には水気が満ちていました。確か、樹木の下にはフィトンチッドと
いう名前の物質があって、身体に良いのだと記憶していますが、狭井神
社で私が感じたのが、森の中の心地よさです。境内には行ったとたん、
すっきりとした樹と水気の香りがして、頭が冴えるような感じです。
あまりに良い匂いがするので、私は「いい匂い〜〜!」と声をあげた
のです。オルゴンについては後ほど。(また続くのか〜〜!?)
狭井神社の裏手には、「薬井戸」というのがあって、「ご神水」が湧
いています。水が大好きな私は、ごくごく沢山飲んでしまいました。美
味でした〜。こんな水を毎日飲んでいたら、もっと元気になれる気がし
ます。三輪の人いいですね〜。(^^)/
>> 境内では深々と挨拶をして頂いたのを覚えています。
>> PITさんと修羅さんに「あの人は私の仲間だ」と呟きました。その女性は私達の前を
>>通りすぎると,先程,私が少女を見た辺りを見つめて立ち止まります。水を置き、居住>>まいを正すと長い間合掌されました。
SINさんに言われて、その女性を見ました。確かに、祠にお参りす
る人々の後ろで、ひっそりと頭を下げている姿が印象的でした。歩き方
もすっきりとした方でしたね。
で、拝殿へと戻る途中…音が…という訳なんですが、SINさんのお
話がまだなんですよ〜。書いちゃおうかな〜と迷いながら、とりあえず
次発言に。(^^)/
☆三輪山探訪記(1.75)別視点(長文) 97/07/14 00:55
さっき、また次回〜と発言したばかりなのに、我慢できないので、続
きを書いちゃいます(爆)。きっと探訪記(2)以降の話題なんですが、
先行します。m(__)mペコリ
各場所の位置関係は、 nifty:FKYOTO/MES/7/1671
の地図を参照して下
さい。地名の読み仮名については、わかる場合はなるべく補足します。
【木琴の音】
狭井神社から、一旦拝殿へと戻ることにした私達。時刻はまだ夕方。
先ほど辿った砂利道を、SINさん、PITさん、後ろに私という隊列で
戻っていきました。途中、何故かSINさんが立ち止まりました。私は
気にせず追い越したのですが、またちょっと歩いたところで、再度SI
Nさんが立ち止まったのです。「どうしたの?」と声を掛けると、「歩
くと上の方から音が聞こえる。止まると止む」と言われました。
言われて気付いたのですが、私もその音は聞いていました。自分の意
識を探ると、確かにSINさんが歩いている間、上の方(つまり三輪山)
から、例えるなら木製の管を打ち合わせるような音が聞こえていたので
す。
人間の知覚って主観的ですよね。
部屋の時計の刻む音、エアコンの音、車の音、こういった音は普通に
生活していると鳴っているのに、自分が意識しないと気になりません。
一度気にし始めると、凄く大きな音に聞こえるのに、レスを書いている
途中など、全然聞こえていないんですよ。
学生時代など、漫画を読んでいる時に名前を呼ばれて、3回目までま
ったく気付かなかった事があります。でも、意識を向けたら、最初の2
回分もちゃんと聞こえていたのを、思い出したんです。木琴の音の気づ
き方は、これに似ていました。そして、気付いた後SINさんが歩くと
私にもはっきりと聞こえました。
音は、澄んだ高い綺麗な音で、割と規則的でした。歩いている音が、
何かに反響して聞こえたのかも知れません。それはわからないです。た
だ、翌日同じ場所を歩いたときには、聞こえなかったのは確かです。
【オルゴン】
拝殿を後にして、今度は狭井神社と逆の南の方へ向かいました。三輪
山の裾には「山辺(ヤマノベ)の道」という散策ルートが決まっているの
で、それを辿るつもりだったのです。途中、「神宝社」か「天皇社」と
いう場所で「SINさん冒険する!」という事があったのですが、これ
は私には意味不明(笑)だったので、SINさんの探訪記を待ちます。
また、更に「三輪成瀬稲荷社」という場所も、何やら雰囲気のある処
だったのですが、省略。「平等寺」は、奥が深いらしく中へ入らなかっ
たので、これも省略。
緩い上り坂を歩いて、どんづまりにあった「大行事社」。社ですから
2m四方程度の小さい建物です。これがまた、狭井神社と同じように、
森に囲まれて建っていました。ここに辿り着いた時刻は、既に日が沈ん
で辺りが青くなってきた頃です。
盗み聞いている私の耳に、「凄いね〜降ってきてるね」という言葉が
聞こえました。これは、狭井神社でもお二人が話していた事なのですが、
意味不明な事は、とりあえず流しておく私は、その時黙っていたのです。
再度同じ会話がされていたので、「一体何が降ってるの?」と訊ねて
みました。「オルゴンだよ。普通、一方向には動いていないんだけど、
ここでは上から下に降っているんだよ」とのこと…オルゴンって何?
社を見回しながら「見えないよ。どこにあるの?」「空気中に光って
る粒が見えるでしょ?」…。
私は左目が1.5あります。本当はもっとあるのかも知れません。右
目は0.7なのですが、きき目が左らしくて、常に遠くに焦点をあわせ
る癖があるんです。電車から見える遠くのビルの上のアンテナとか。
この時も、私の焦点はくっきり社の建物にあわせてあったのです。
言われるままに、焦点をより近くに寄せていきましたら、途中で見え
たんです。深い緑と煤けた建物を背景にして、まるで小雨のように白い
粒が降り注ぎ、建物にぶつかる場所では跳ね返ったりしている様子が。
暗い部屋で、差し込む光の中に、埃が光を反射しながら舞っているの
を見たことがあるでしょうか?あれと似ています。違うのは、粒の大き
さが揃っていること、空気中の埃がブラウン運動するのに対し、この場
所では雨のように降っていること、別に光が当たっていた訳ではないこ
と、の三つでしょうか。
SINさんは子供の頃に、晴れた日に舞うオルゴンを見て、「太陽虫
(たいようむし)」と呼んでいたのだと話していました。
晴れた日ならいつでも見えるそうですが、残念ながら、この時と翌日
の狭井神社以外では、私はオルゴンなる物を見ていません。見ようとし
ていないからです。
見ようとしなければ、見えない。聞こうとしなければ、聞こえない。
そんな事を考えています。私の知覚することが、どこまで事実で、どこ
からがただの錯覚なのか、または幻想なのかわかりません。改めて、知
覚が主観的なものだという事を考えてしまいます。
私は霊感の強いらしい知り合いが何人かいて、彼らと一緒の時だけ、
不思議な体験をする事がありました。例えば、旅先でウノというカード
ゲームを6〜7人位でやっていて、10回以上も一人の人が勝ち続ける
という現象を、二日間体験したり。そんな時にやっと、私の主観的な知
覚を超えて、何かが起きているらしいと気付くのです。
私の知覚のチャンネルは、そういった知り合いと比較して鈍いのでし
ょう。もうちょっと早くに、自分の意志と関係なく見えたり、聞こえた
りするのが、いわゆる「霊感の強い人」なのかなぁと思います。そして
きっと、大変なんだろうなぁと想像しちゃうんです。
☆三輪山探訪記(2)別視点 97/07/17 01:13
続き待ってました〜。別視点いきまーす。(^^)/
各場所の位置関係は、 nifty:FKYOTO/MES/7/1671
の地図を参照して下
さい。地名の読み仮名については、わかる場合はなるべく補足します。
【宿から大神(オオミワ)神社へ】
時間が前後というか、戻ります。私達一行がとった宿の場所は、地図
上で言うとJR三輪駅の南、すぐ下付近になります。PITさんと私は、早く
に宿に到着していましたので、SINさん合流前に幾つかの場所を下見
しておきました。大神神社二の鳥居の位置なども確認済みだったのです。
PITさんが書かれている民家屋根の上の鬼瓦なども、その時に見つけた
ものでした。しかし、場所ははっきりと覚えていませんので、二度目に
見つからなかったのは、一軒ずれて覚えていたからかも知れません。
SINさん合流後、宿を出発した時に、SINさんが間違えた方向へ
向かったのは、よく覚えています。だって、着たばかりで下見をしてい
ないSINさんが、確信を持った足取り(笑)で反対方向へ向かい、先行
して歩き出したのですから。PITさんと私が「そっちじゃないですよ」と
引き留めると、「呼ばれてる」というような説明をされていました。
ずっと昔、自分のちゃんとした意志でなく、引かれるように歩いたこ
とが一度だけありますが、そんな感じだったのでしょうかねぇ?
【童女】
鎮女池の帰り道、木琴の音が聞こえた話は、既に別視点(1.75)で書い
た通りです。道の端のあちこちに男が立っていたというのは、私には今
回の発言が初耳です(笑)。
私がまったく気配も感じられなかったという点から判断して、翌日の
三輪山登頂時についてきていた存在と同じでしょうか?>SINさん
また、木琴の音がした時に、杉の木立から覗いていたという童女。こ
れも、SINさんが書いておられるとおり、この時の私にはわかりませ
んでした。続きの話が翌日にありますので、そこまで話が進むのを待と
うと思います。なんか、色んな種類の存在が錯綜している場所の様です
<三輪山
☆三輪山探訪記(3)別視点(長文) 97/07/26 00:10
大変遅くなりましたが、6/21(土)夕方〜夜にかけての三輪山について
私の見たもの聞いたこと、記憶を手繰りつつ書いてみます。
各場所の位置関係は、 nifty:FKYOTO/MES/7/1671
の地図を参照して下
さい。地名の読み仮名については、わかる場合はなるべく補足します。
【神宝社〜SINさん冒険する!】
夕食までの時刻を、適当に潰そうと、私達一行三名はブラブラと三輪
山南側を廻って宿に戻ることにしました。三輪山の近辺には地図にも記
されないような、小さな祠が沢山ありますが、「神宝社」「天皇社」は
小さいながら、三輪山の案内パンフレットにちゃんと名前が記載されて
います。場所は、私の書いた前述の地図に書き込めなかったのですが、
「三輪成瀬稲荷社」の近くです。
社の向きが、三輪山を参拝する方角になるように建てられています。
さて、ここで「SINさ冒険する!」だった訳なんですが…これが私
にはじぇんじぇん分からない出来事だったのです。感想がありませんの
で、実況中継的に書いておきますね。
SINさんは突然「ちょっと見てくるわ」と言うと、背負っていたリ
ュックを渡して、あれよあれよという間に山肌を登っていってしまいま
した。PITさんと私から見て、高さ4m程度まで登った処で、北東の方角
へ歩いていきます。どうやらそこは平らになっているようでした。
姿が見えなくなって、ほんの30秒程度(体感)経つと、心配になったの
かPITさんまで「これ宜しく」と、私にカメラを渡します。でも、丁度そ
のタイミングでSINさんが戻ってきました。あまり遠くまで行かなか
ったようです。
>> この間、5分も経っていないはずです。
SINさんもこう書かれていますが、私の感覚ではもっと短い時間だ
ったようでした。さもないと、待ちくたびれてしまって私も登っていた
のではないかと…(笑)。
で、登った場所を辿って降りようとした瞬間に、SINさんは「うわ
っ!」と。ちょっと足でも滑らせたかのように見えましたが、しゃがみ
こんでSINさんが言うには「蜘蛛の巣が張っている…」とのこと…。
下から見ている私には、彼の言う蜘蛛の巣は全然見えません。でも、
SINさんは色々場所を変えてみながら、「ビッシリ張られている」と
困っていました…。結局、懐から何やら取り出し、何やらした後に、蜘
蛛の巣を一カ所取り払って、降りてきたようです。この辺は、見ている
だけの私には、何がなんだかわかりませんでしたので「何やら」の嵐で
ごめんなさい。(^^ゞ
【閑話休題】
さて、わたくし的には既に書いたとおり、この後「生まれて初めてオ
ルゴンを見る!」という大事件が有った訳ですね…その他は、山を下り
てJR線路の辺りまでくると、どんどん気温が上がっていきますので、
「暑い〜ムシ暑い〜遠い〜」とダラダラ文句を言いながら、宿へと戻っ
ていきました。宿に泊まっていたのは私達三人だけでした(笑)ので、の
んびりと美味しい夕食に舌鼓を打ちました。
悪い子な私は、宿の酒を信頼せず、実は酒屋で地酒を買い、冷やして
貰っていました。夕食後にそれを受け取ろうという目的で、三人はブラ
ブラ散歩に出かけたのです。
一の鳥居の近くにある酒屋で、件のお酒を受け取り、順調に宿まで戻
ってきたのですが…もう忘れてしまった経緯で、そのまま「大神(オオミ
ワ)神社」まで散歩しよう!という事になりました。PITさんなんて、宿
のサンダル履きです(笑)。私は夕食で日本酒を呑み始めていたので、す
っかりイイ気分でした。(SINさんも呑んでいましたが、もしかして、
私一人陽気だったかも…(笑))
【夜の参道】
雑談しながら「二の鳥居」まで来ました。なんだか二の鳥居の奥は、
鬱蒼としています。本当に行くのか〜なんで〜?って感じなのですが、
そこはソレ、3人も揃っていると勢いがあるんでしょうか?「じゃ、行
くか」みたいな感じで、三人並んで二の鳥居をくぐってしまいました。
くぐってすぐ。おなじみSINさん、PITさんの意味不明会話の開始で
す。何を言っていたのか、詳細は忘れましたが、二人してとにかく大騒
ぎだったんですよ。特にSINさんが騒いでいましたね(笑)。
で、二人が私に不服そうに言うんですよ「見えないのか!?」って。
これには困ってしまいました。(^^ゞ
私に見えた物は以下の通りです。
参道は、両側に点々と灯籠がありまして、電球の黄色い光が並んでい
ました。灯籠の奥の森も、灯籠の明かりのせいか完全に真っ暗ではあり
ませんが、木々の黒いシルエット程度しか見えません。灯籠は、昼には
気づきませんでしたが、灯りの部分が格子になっていてお洒落な感じで
す。ちゃんと手入れして有るなぁって思うほど、どれもきちんと灯がと
もり幻想的な感じ。参道の灯りは灯籠だけですが、奥の拝殿付近は白色
系のライトアップされていて、参道の終点に拝殿の階段が見えます。
(参道はまっすぐなんです)
これだけですと、「綺麗じゃん」なのですが、何せ私達三人以外に誰
もいません。隣でSINさんが騒いでいます(笑)…この状況では、綺麗
じゃんなんて思う余裕はありませんでした。なんだか怖いぞ〜。(T_T)
誰もいない夜の参道…私一人なら、絶対来なかったと思います。また
三人(しかも私は酔っぱらい)で歩いていても、なんだかジョーズのテー
マがかかっているかの様なドキドキする感じがします。
しかし隣の二人の騒ぎは、まったく意味不明でした…記憶力自信なし
の私が、こんなに細かく光景を覚えている理由は、お二人が「ミルクみ
たいな霧がかかっている!」と言い張るので、一生懸命見ていたからな
んです。
…残念ながら、霧はみえませんでした…風も吹いてなかったんです…
私、きっと「ちゃんと見えるはずだ。いきなり霧なんて出ていないはず
だ。そもそも風が吹いているなら霧も飛んでいるはず」という固定観念
が強かったのでしょうね。(/_;)スノッブ ナ
ワタシ…
最初、三人並んで歩いていた(参道は広いのです)のですが、真ん中付
近に来ると、いつのまにか隊列が斜めになっていました。私はいつもよ
りずっとゆっくり歩いていたのですが、こんな感じ…
| ○私 |
| ○SINさん |
| ○PITさん |
PITさんが、マジで具合悪そうだったので「戻ろうか?」って声を掛け
ました。私に分からない事でも、PITさんに気分を悪くさせる効果がある
なら無視するわけにはいきませんよね〜。
しかし、SINさんが書いていらっしゃる通り「いや、とりあえず終
点まで行こう」というSINさんの判断で、先へ進んだのです。
>>「ああ、息が出来る」PITさんは嬉しげに言いました。空気が変わったのは修羅さんに
>>も分かったようです。
これは分かりました!だって、ジョーズのテーマが止まったんですも
の(笑)。橋を越えた時に、丁度見回り警備の人(神社職員?)が二名、姿
を現しまして、「ああ私達だけじゃなかった」と、ホッとしたのもあり
ました。
軽く拝殿にお参りして、素直に参道を戻っていくと、二の鳥居を出た
処で、SINさんが「蛍だ」と教えてくれました。私は、恥ずかしなが
ら現実&TVなどを併せても、蛍を見たのが初めてでした。あれって、
黄色いのかと思っていたら、青緑の灯りなんですね。結構明るいし。感
激しました!
都会に住んでいる事は、私のようにルーツのない人間にとっては別に
自慢にならないですよね。土の地面、水気に溢れた空気、鬱蒼と茂る木
々、清麗な空気、そんな物に単純に感激してしまいました。現在、だい
ぶ効果が薄れてしまったのですが、余分な物を洗い落として、すっかり
元気になって帰って来られました。「人間、時々は三輪山みたいな場所
へ行って、洗ってこなくちゃね〜」が、帰って来た頃の私の口癖。三輪
山の他にも、きっと同じ様な効果のある場所って有りそうです。
人いきれに、物事の煩雑さに、最近お疲れ気味な皆様、是非「魂のエ
ステ」を!!(^^ゞ
☆三輪山探訪記(4)別視点(長文) 97/07/29
やっと、6/22(日)の三輪山入山まで話が進みましたね〜。(^^)/
では。恒例の別視点行きます。
各場所の位置関係は、 nifty:FKYOTO/MES/7/1671
の地図を参照して下
さい。地名の読み仮名については、わかる場合はなるべく補足します。
【朝の三輪山の空気】
SINさんの情報をちょっと訂正しますと、三輪山に入山できるのは、
朝の9時からです。私達はなるべく早く登りたいと計画していたので、
前日狭井(サイ)神社に行った時に、担当の神官の方に相談し、9時前で
も境内に彼が居るときには、受付して下さるという約束をとりつけてい
たのです。
合流者三名を迎えて、計六名となった私達は足早に狭井神社まで行き
確か8時半頃に受付してもらいました。私が山となっているお供え物の
酒と卵を見たのは、この受付を待っている間のことです。
8時過ぎは早朝とは言えませんが、朝の狭井神社へ行く事に、私はと
ても期待していました。一日陽に温められた夕方で、あんなに清麗な空
気だったのですから、朝ならもっと涼しくて、すがすがしいに違いない!
と考えたからです。
ところが、この期待は裏切られちゃったのです。二の鳥居をくぐった
時から「なんか違う」と思っていましたが、狭井神社の前日との差は、
私を落胆させました。なんか空気がホニャララしてるんです。あの水と
樹の匂いが全然しないんですよ。(/_;)
SINさんの証言通り、思わず文句を言ったのは本当です。(^^ゞ
【謎の先行者】
さて、受付にて「1番」!という札と、たすきを受け取りました。
入山には注意があって、立て札にも書かれています。曰く…
・社務所によって、受付し、たすきを受け取ること
・そのたすきをかけ、お祓いをしてから、入山すること
・何も置いてきてはいけないし、何も持ち帰ってはいけないこと
前述の通り、入山してよい時間も決まっています。
なかなか厳しい注意と、初めてするお祓い(自分でお祓いの棒…神串っ
て言うんですか?…を持ってやるんです)に、ちょっとワクワクしました。
6人も居ますから、荷物を整理したり、たすきをかけたり、順にお祓
いをしたりして、暫く境内をウロウロする私達でした。
準備も済み、開けて貰った木戸の前に立ったとき、一人が木の杖を持
って来ました。境内に置いてあって、自由に使って良いのです。それを
見て更に数人が杖を取りに行きました。杖を取りに行かなかったのは、
Yさんと私ともう一人程度だったと思います。
その時の事です。中肉中背、恐らく中年程度の男性が、スタスタと私
達の前を通り過ぎ、登山口へと消えていったのは。
後ろ姿だけですが、私はこの人の姿をマジマジと観察してしまいまし
た。境内で見かけた人ではなく、いかにも来たばかりで入山していって
しまったかの様に見えました。見る限りではたすきもかけていません。
私はかなり怒っていました。由緒ある三輪山、だからこそ決まってい
るだろう入山手順。私達はちゃんと前日から約束までして、その手順を
踏んでいるのに、許された時間前にスタスタ入っていってしまう人が居
ることに、怒っていたんですね。「この人ちゃんと受付したの!?」と
見回すと、頼りの神官さんは、遠くしめ縄付近を掃き掃除なんてしてい
ました。_(__;ガクッ
長蛇の列の途中に、無言で割り込んできた人をみると怒ってしまうの
が普通だと思いますけど、丁度そんな感じで去っていく人の背中を睨ん
でしまいました。嗚呼どうして声を掛けなかったのか、自分のいくじな
さに、思い出すと腹が立ちます(笑)。
後で聞くと、Yさんも同じ様に不思議に思ったとか。SINさんのご
発言には「人でないオーラ」とのこと。(ちょっとSINさんの書かれて
いるのと、タイミングがずれている気がしますが)
結局、この謎の人物とは、一本道の登山道なのに、どこでも再会しま
せんでした。普通の服だったので神官ではなさそうですが、パンピーで
はない方だったようです。声を掛けなくて、正解だったんでしょう。
【登頂隊列】
もやしっこである私は、初めて買ったトレッキングシューズを履いて、
バテないように、他の方の足手まといにならないようにと、そればかり
考えて山を登っていたので、途中の風景などはあまり正確に覚えていま
せん。前を歩くしげさんの足下ばかり見ていた気がします。
また、常に向いている方向を把握して歩くのが好きなのに、右へ左へ
と、道がくねって、現在向いている方向を把握できない状態には、結構
ストレスを感じました。次にどこか山や森へ行くときには、忘れずにコ
ンパスを持っていきたいと思います。(三輪山では役に立たない?)
隊列について、SINさんが書かれていましたので、私も補足してお
きましょう。
前日、SINさん、PITさんの話や様子にかなりビビらされていた私は
最後尾に付こうと決めていました。前を歩いちゃうと、ふと気付くと後
ろの誰かが消えているんじゃないかと、そんな変な心配をしていたので
す(笑)。もう一つ、実務的理由としては、歩き慣れていないために、人
の間にはいると、ペースが乱されて疲れるのではないかと思ったからで
す。最後にくっついて歩いていくのは楽ですから。(^^)v
というわけで、先頭にSINさん、PITさんのどちらか、次にYさん、
Rさんコンビのギャグ、次に元気の良いしげさん、最後にぶらぶらつい
ていく私というのが、隊列でした。先頭で何が起きていたのか、私はま
ったく知りません。
私の思惑を知らせなかったので、SINさんと、PITさんには心配をか
けてしまった様です。
>> 私は修羅さんが気になって仕方がありません。修羅さんの後ろに半
>>透明の修験者が付いてくるのが見えるのです。
というのは、後で聞かされました。
急な坂道を上った後、前が詰まって足をゆるめたときなどに、時々後
ろは振り返っていたのですが、まったく!変な気配さえも!何も!感じ
ませんでしたよ(笑)。6人のうちの別の誰かにくっついて来ていたので
はないでしょうか?
振り返ると見えるのは登ってきた小道だけ。辺りに人の気配も無し。
こんな場所ですから、ちょっと怖く感じても不思議はありませんが、
朝からのホニャララ空気で、すっかり鈍感になっている私(実はいつも)
は、のどかな山道だなぁ(ちょっと期待はずれ)と思っていたのでした。
途中、先頭へ行けば何か感じて面白いのかな〜と、不遜にも考えたり
しましたが、結構暑くて汗まみれでしたので「楽な登山」の方を選んで
しまいました。500m程度の低い山なんですけど…ね…(爆)。
☆三輪山探訪記(5)別視点(長文) 97/09/13
(5)は、三輪山登頂途中と頂上のお話ですね。既に日が経ち、6/22とい
えば3ヶ月近くも前の事となりましたが、こうして会議室に書かせて頂く
ことで、今もはっきりと思い出せる気がします。
【登る途中のこと】
(4)で書きました通り、登頂途上の私はバテずに登ることばかり考え、
前を歩くしげさんの足下を見ながら、ひたすら足を運んでいましたので、
SINさん、PITさんがナニやらに遭遇していようと、ナニを会話してい
ようと、まったく別世界の事でした(笑)。木が茂っているため、直射日
光があたる訳ではないのですが、山の中は蒸し暑くて、私も滝のように
汗を流しながら歩いていたのです。
山道は曲がりくねり、登り降りするので、ワタクシ的に納得いかない
のですが二次元、三次元的に道を説明することはできません。道を辿っ
て何があったかという一次元的な把握の説明になってしまいます。
他の方の発言にある通り、行程の最初のうちに上り下りが激しく、途
中小川の岸を辿る処があります。そこを登ると最初の道標である修行用
の滝(これも小さなもの)です。ここで、恐らく1/3程度でしょう。
更に登っていくと、割と広くしめ縄で囲まれた場所に行き当たります。
ここが行程の1/2程度だと思います。しめ縄の中には点々と岩があっ
て、岩にもしめ縄が回されていました。私達は滝と、この場所で小休止
しましたが、休止というよりちょっと見て回ったという方が、正確です。
半ば溶けた塩の入ったビニール袋が落ちていたのは、ここまでの途中
だったように記憶しています。
しめ縄で囲まれた場所の右手を回り込むようにして、更に道を急ぐ私
達でした。
その先道の途中、小さな白い石が落ちている場所がありました。この
辺の記述はSINさんの発言通りです。白い小石は三輪山で自然に落ち
ているものではありませんでしたから、どこかから持ち込まれたものな
のでしょうね。誰が?何故?…知識のない私には、まったく見当がつき
ませんが、通り道の真ん中にあるのが気になりました。何かするなら、
もっと目立たないところでやるのが普通じゃないの?
【休憩とお掃除の話】
その更に少し先、SINさんの発言通り巨石がある場所の先で、突然
開けた場所になります。
開けている理由は、たぶん木が切り倒されているからです。道の両側
に、太く長い丸太が幾つか転がっていました。落雷かなにかで倒れて、
道を塞いでしまった木があったのかなぁ、それが邪魔だから切ったのか
なぁ?と、私は思ったのでした。が、一カ所で数本となると、あり得な
い話という気もしますね。
この広場の先で、山は勾配がきつくなっていました。それはこの目で
確認したのですが、もちろんSINさんのおっしゃる待ち受ける者の姿
などは、私には見えません。よって「ここで休憩しよう」とSINさん
が言ったのを、場所的にも時間的にもしごく当然に思ったのでした。
「誰か水を持っていない?」とSINさんが言うので、買っておいた
500mlペットボトルを出しました。重いからどうしようかなぁと思ってい
たのですが、私も喉が乾いていたので持ってきて良かった良かった。確
かYさんが「CCレモンなら持ってきたよ〜」って言って、それにSIN
さんが「いや。水の方がいいんだ」と答えたのを、覚えています。つま
んない事なのかも知れませんが、なんだか印象深かったので。
ベンチのような形の石があったのはこの場所です。帰り道には「三霊」
と書いてあった事が判明したあの石ですね。私は明らかにその文字が見
えてもおかしくない角度で、この石を眺めていたのですが、やっぱり往
路では気付かなかったんですよね〜。「ベンチみたいな格好だから、ど
うせなら立って休憩ではなく座りたい…しかし、なんか座っちゃイカン
気がする…モンモン」としながら、結構真剣に眺めていたつもりだった
のですが…。上のベンチ部分ばかり見ていたから気付かなかったのかも
知れません。
「奇跡に近い」とまで言われてしまうほど、私はちっとも部屋の掃除
をしないズボラ人間ですが…ベンチを諦めて寄りかかろうと思って見た
木の根本に、箒をみつけてしまいました。「箒が置いてある→当然ここ
ら辺を掃くのが目的→しかし神官さんがやるなら、外に置きっぱなしで
はなくちゃんとした箒を持ってきそうな気がする→置いてあるって事は、
もしかして参拝者に掃除を要求している?」と考えた(この間0.2秒(笑))
ので、一応台風の後の落ち葉などをちろちろと掃いてみました。
実は、先ほどのしめ縄で囲まれた場所の木の根本にも箒が置いてあっ
たんですよ。その時にも同じ事を考えたのですが、先を急いでいたのを
理由に手を出しませんでした。ここで、休憩しているのもあって、一応
務めを果たしておこうかな?と。私、小心なA型ですし(笑)。
【山頂の社】
登りのきつくなった道を辿って、ひたすら登った処、やっと勾配がな
くなりました。山頂です。思ったより平らな場所が広くて、周りには木
が茂っていて、社がなければ山頂だという確信が持てない場所でした。
ここで、お参りをして、また一休みです。登ったのだという爽快感も
ないし、刺さないとはいえ藪蚊が本当にいっぱい居て、あんまり気持ち
の良い場所ではなかったので、かなりがっかりしてしまいました…
SINさんが寄ってきて「ここが終点だと思う?」みたいな事を尋ね
てきました(言葉は違ったかも知れません)。がっかりしていた私は、自
分の希望も込めて「そうは思えないや」と答えると、うんうんと納得し
ながら「あっちの方からひかれる」と、社の右手のずっと遠くの方を指
します。それはたぶん、SINさんがずっと引かれている方向のようで
した。そのまま、その方向を見ていたとき。
「あ。天狗だ」「え?どこどこ?どこに居るの!?」「いや、今梢を
鳴らして通ったんだよ。凄く速いんだけど、そうやって通るんだよ」「
へぇ〜〜」という会話がこの時の事です。梢を揺らすところさえも気付
かずに、天狗にちょっと憧れ(*^^*)のある私は悔しい思いでした。
【山頂の巨石と続く道】
ぶらぶらと辺りを歩き回りながら下山前の時間を潰していると、社の
左側に道が続いているのに気が付きました。最初に気付いたのは私だっ
たのか、ダッシュしていくしげさん(笑)だったのか、記憶が曖昧です。
またもや一番最後について、先に少し進むと、迫力のある巨石群があ
りました。どんな岩なのか近寄ってみたいけれど、しめ縄で囲まれてい
るので、脇からは全容がわかりません。しげさんは行方不明(笑)。
ゆっくり右側を回り込むと、一番奥でしげさんを発見。同時に、その
場所の先は下り坂になっているのですが、明らかに道らしきものが続い
ているのが分かりました。今まで登ってきた道よりも、ちょっと広い位
のはっきりした道です。SINさんは、その道に何か(確か目だっけ?)
があるとか言ってましたが、もちろん私には見えません。
ちょっと冒険心のある人なら(って私だ)是非辿ってみたい道でした。
が!私はもう冒険好きな子供ではなく、時計の針がどんどん進んでい
るのも分かっています。この先を辿っていたら、予定時間に狭井神社ま
で降りていくことができないのは明か。再び小心者でルールを重視する
A型(しつこい?)な私は、大人しく皆と一緒に社へと戻るのでした。
社へ戻る途中、蜘蛛の巣に阻まれたりした覚えがありますが、阻まれ
たのは後ろに居た私ではないので、よく覚えていないです。
☆三輪山探訪記(6/LAST)別視点(長文) 97/10/14
【下山途中〜私も童子を見た!】
期待を裏切らなかった三輪山山頂に満足して、私達は下山を始めまし
た。道程も距離感も掴んでいますから、皆調子よく足早に降りていきま
す。またもやしんがりについて降りていく私でしたが、行きと違って皆
左右へと広がるように勝手な道を選んで降りていきますので、しんがり
を勤めるのが難しい。山登りになれていない私は、下りの方が足下に気
を使ったので周りを見回す余裕もあまりなく降りていきました。
まだ「三霊」の岩に辿り着く前だったと思います。道がちょっと右に
折れている地点でした。ふと顔を上げて前を確認した私の目に、ほんの
一瞬ですが真っ正面の木の陰からこちらを覗く子供がいて、私が気付く
とすぐに木の後ろに引っ込みむのが映りました。
私は男の子だと思いました。着物だか洋服だか形は不明ですが、割と
はっきり白と黒の服だという印象。髪が黒くてサラサラ真っ直ぐです。
前髪が額にかかっているタイプの髪型で、長さは肩につくほど長くもな
く、かといって短髪ではありません。顔の印象は希薄ですが、敢えて思
い出そうとするなら、人形などにあるような素直で特徴のない顔が浮か
びます。(「トーマの心臓」のトーマを幼くして黒髪にした感じ(笑))
顔の見えた位置からすると私の腹の位置程度の身長…この説明じゃわ
からないですね…今メジャーで測ってみました。90cm位でしょうか。
…と感じました。何せほんの一瞬のこと。目の錯覚かもしれないとい
うレベルの認識です。
私が内心「あ」と思う間もなく、少し前にいたSINさんが「うわっ」
と声をあげました。明らかに同じ木をみている様子でしたので、その曲
がり角を後ろにしたらすぐに近づいて「木の陰から覗いている子供?」
と尋ねてみたのです。
昨日にPITさんも見ている「木琴の童子」だとSINさんは言うのです
が、二人は女の子だと言うし…。私も一瞬で男女の別がつくか自信はな
いけれど「男の子だと思ったんだ」と説明すると、SINさん曰く「目
で見ると言うより、感じる事だから。きっと男の子と感じたならそれで
いいんだよ」とのこと。ふぅん。
その彼(彼女?)が隠れた木というのはさほど太くないのですが、しめ
縄が渡してあったのです。SINさんが「しめ縄がわたしてあるだけの
ことはある」とおっしゃっていました。
心霊体験ゼロではないけど殆ど無しですし、こんな風な見方をしたの
は初めてです。三輪山という場所、一緒に居た人の影響でしょうね。二
人と同じ「木琴の童子」を見ることができたらしくて、私は凄く嬉しか
ったです。が、話した時にはSINさんもなんか喜んでいましたよ。
【その後】
下山途中でみつけた「三霊」の岩については、他の方がおっしゃる通
り、はっきりと彫ってあってしかも白く塗ってありました。
また、マップダウンジングでは直径5cm程の円(?)を描く水晶を楽しく
拝見させていただきました。
これで、私の三輪山体験はほぼ全部語ったと思います。語り尽くせな
い程ではありません。でも、普段には殆ど体験しない事(気付かない事?)
のオンパレードだった訳です。貴重な体験でした。
いつ三輪山を再訪できるのかわかりませんが、またあの子供は顔を覗
かせてくれるでしょうか…狭井神社のオルゴンを見ることができるでし
ょうか…懐かしく温かく迎えてくれるといいなと思います。ああいう場
所がソコに有るんだと思うと「うん、この国も捨てたモンじゃないな」
なんて嬉しくなるのです。
こうして会議室に書かせて頂くことで、より一層思い出深い旅にする
事ができました。お付き合い頂き、有り難うございました。m(__)mペコリ
☆修羅☆