【怪談】 風呂場の鏡
のれんれんさんのお話。
ある方の体験談です(仮にYさんとします)
Yさんは友達からある男性を紹介されました。
でも、彼女は一目見て(あ、この人、とってもイヤ)と印象を受けてしまい
逆に男性の方は
Yさんに一目ボレ状態となってしまいました。
さあ、それからというもの彼女の地獄の日々が始まりました。
男性の執拗なまでのつきまといが開始されたのです。
家の窓からそっと覗くと、いつも遠くでそこだけ
ぼやっと光る男性の姿が見えたり
玄関のドアに手紙がはさんであったり、その内容たるやびっしりと
思いのたけがめんめんと何枚も綴られており、いつかこちらに心を
振り向かせてやる!と書いてあったりして
ほとほと困ってしまいました。
あまりの事に別の友人宅に時折
逃げこんだりしていたそうですが、
ある晩、その家にYさんは泊まる事になり 部屋で一人落ち着いておりました。
その時友人は入浴中。
バスの中は湯気がこもり、鏡が曇って見にくくなっていました。
何げに手で鏡を拭った瞬間。
いきなり ズルズルッと、鏡から一人の男性が現われたそうです。
念のこもったその顔。
あまりの出来事に
悲鳴をあげて風呂場から遁走した友人は、
びっくりしているYさんに震える手で、紙に男の似顔絵を書きました。
その顔は例のストーカー男とそっくりでした。
Yさんはその後、人を通してその男性へきつくいいふくめてもらい、
以後、つきまといはなくなったそうです。
生き霊って怖い。。。。