怖い話:ふすま
メールでの投稿頂いたお話です。
Oさん、ありがとうございます。
ある方が東京で、個人事務所兼一人暮しをしていた所を引き払うのを
私達は手伝いました。
場所は東京都某所の築10年位ののマンションです。
構造が複雑で、何世帯位あるかは分かりませんでした。
実はその方はそこで怖い体験をしたと話すのです。(しかも後になって!)
・・・・・・最初はコトッという小さな音がしたんだそうです。
その音は毎晩し、何ヶ月かした頃になるとガンガンと激しい音になっていった
と言います。音の発生源はある部屋のドアの内側からです。
その部屋を訪れた人が、和室のふすまがちょっと開いた隙間からおじいさんが
見えるといって逃げ出した事もありました。
怖くなったNさんは、霊能力のあるという友人にその話をしました。
夜になって、友人とその方はマンションのその部屋で、音がするのを待ちました。
その夜も大きなノック音がその部屋からします。
友人はドアを思いきり開けました。
その部屋にはもちろん誰もいません。
でもその夜以来、音はしなくなったんだそうです。
友人は「自分の存在を気付いて欲しかったんじゃないかな。」と涼しい顔を
していたそうです。実際そのマンションの地下室にある管理人室で、管理人の
おじいさんが亡くなり、暫くしてから発見されたと言う事があったそうです。
私はその話を聞いて以来、ふすまはキチンと閉めるようになりました。