【奇妙な話】 見知らぬ街角
みなさん、どうも。
SINです。
怪談でもなく京都ネタでなくて恐縮ですが、安倍晴明絡みと言う事で・・・・・
晴明神社と言うと京都のそれを思い浮かべますが、大阪にもあります。
大阪は阿倍野区・旧熊野街道沿い、王子神社の背面に位置し、占いを売りにしてい
ます。神社の前には「晴明」と記した碑もあります。
この阿倍野区には、やはり晴明に関わる神社として、阿倍野神社もあります。
地名にも晴明通がある位です。
阿倍野区は古来、安倍氏の治めた土地であり、その中でも晴明地区と呼ばれる丘陵
地は古墳であった可能性すらある土地です。
今でも資産家が多く住み、土地の殆どが私有地である事から、広大な敷地の森が今
も存在し公道が通らずうねくった迷路のような路地が入り組む場所となっています。
そのため住み慣れた人でも、狸に化かされたように道に迷う事もしばしばです。
しかし、どうもそれだけの理由とも思えぬ話を聞く事があります。
北畠にある阿倍野神社から王子の晴明神社の方向にどうやら特殊な結界と言うか
「異界の入り口」があるようなのです。
異界へ迷い込んだらしき話は、私が知っているのは3例ですが、いくつか共通点が
あります。
・通い慣れた道がいつの間にか見知らぬ光景に変わっている。
・時間帯は15時から17時位の間だが、妙にたそがれた光を感じる。
・走る路地は地道で両脇には昭和初期を思わせる連棟の木造家屋が並んでいる。
この辺りは今の阿倍野区でも残る光景ですが、以下の点で迷い込んだ方々は恐怖し
ます。
・家屋は木造3階建てから5階建てで、時折、路地を挟んだ家屋を結ぶ空中回廊がある。
・時折万国旗のようなものがはためいている。
流石にこんな建築様式は聞いた事がありません。
・人気は全くないのに視線を感じる。
実は人影を見た方が一人います。家屋の三階部分から覗いていたそうですが、着流
しの男性で、昔の祭で使ったような狐の面で顔を隠していたそうです。
これはおかしいと怯えた段階でみなさん、唐突に熊野街道に出るようです。
実際に阿倍野神社から晴明神社へ行く時間の半分程度で、ここに出るのがミソです
ね。
こういう話にわくわくぞくぞくして憧れる私の感性はおかしいでしょうか?
ではでは〜 (^^)/~