【怖い話】 プール(2)


 みなさん、どうも。
 SINです。
 友人の話です。
 彼が大学時代下宿していたアパートの横には小学校のプールがありました。
 ある夏の夜、友人達4人でビールを飲んで談笑していました。
 クーラーなど無く、窓を開け扇風機を回していたのですが、蒸し暑く粘り着くよう
な汗が出ます。
 その時、ぴちゃぴちゃと言う水音が聞こえました。
 誰かが「忍び込んで泳ごうぜ!」と言いました。
 誰も依存を唱えません。
 柵を越え、忍び込み水に浸かります。
 それでも警備の方に見つかりたくないので、ひっそりと涼みながら泳いでいたそう
です。
 しばらくするとポンと頭に何かが当たりました。
 おやと思うと、側にスイカのビーチボールが浮かんでいます。あれ?と思うとビー
チボールは消えました。
 気のせいかしらと思っていると、側にいた友人が「ふざけるなよ」と言います。
 友人の側にビーチボールがあります。
 二人してビーチボールを見ていると、それはふっと消えました。
 ぞわりとした瞬間、別の友人の頭にビーチボールが当たりました。
 みな、ボールが来た方向を見ました。
 そこには海水パンツをはいて丸刈りの男の子がビーチボールを持ってたたずんでい
ました。ぼぉっと光って見えたそうです。
 目が合った瞬間、男の子はけたたましい笑い声を上げました。
 逃げ帰ったそうです。

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