【怖い話】 歩く人
小角さんのお話
さて、今回は、友人の家に泊まった時の事をお話ししましょう。
σ(^_^)の友人H君は、非常に感が鋭く、見えるは、出てくるは、もう、
側に居ると色んな経験が出来る方でした。
で、ある日、そのH君の所に行って、レコード鑑賞(ブルース系)をしてて
遅くなったので泊まる事にしました。σ(^_^)が17歳くらいの事です。
遅くまで話しをしていて結局二時くらいだったでしょうか、一つの布団に
二人で寝る状態でした。話しも済んで、後は寝るだけになった時、階段を
ギシッ、ギシッと上ってくる音が聞こえました。そう、H君の部屋は二階で
階段の一番上の所に襖があってそれを開けると直接H君の部屋、と言う造り
でした。で、途中ぐらいから木の階段が軋む音が聞こえてきたので、お母さんが
上がってきたのかと思って
「おい、上がってきはったぞ。」とσ(^_^)、するとH君は、
「やばい、布団に潜って絶対に見るな!」と言います
「え?もしかして・・・お客さん??」
「珍しい奴が来てるさかいになぁ。来るんちゃうかと思てたんや。」
おいおい、そんな事はもっと早く言ってくれ〜、と、思った時は後の祭り
取り敢えず、布団を頭から被って小さくなってました。
階段を上る音は途切れ途切れながら、一段ずつ確実に上がってきます。
とうとう上の段の所まで来て止まりました、この辺でσ(^_^;にも
感じるものが有りました。どうなるのか、めっちゃ恐かったです。
暫くして、襖も開いてないのに、襖の前辺りから畳の軋む音が聞こえてきます
H君の側の足元辺りから頭の方へ、次に二人の頭の上の方をσ(^_^;の方へ
ここで、音だけじゃなく、頭の上の畳が沈むんです、普通に人が歩いたみたいに
σ(^_^;の頭の方から横へ廻る時に、ぐいぐいと畳が沈みます、もう、心臓
バクバクいってました、で、σ(^_^;の足元まで行ってそこで止まるんですよ〜
(;_;)凍り付いたまんま、息も苦しくってどれくらい時間が経ったか分かりませ
んでした。多分、一分と経ってないでしょうが・・・
Hくんが「もう行った見たいやぞ」と言った時は、もう、本当に(^。^;)ホッ!
っとしました。
彼の所には、時々来るそうです。
この時σ(^_^;は、ちゃんと起きていました・・・決して夢でないことは確かです。
H君の体とσ(^_^;の体はくっついていましたし、襖も開いてないんですから
二人だけの部屋で・・・トリックは無理でしょう。