【奇妙な話】小人
同じく、まささんからの投稿
幸い私は今までに幽霊とか人魂と言った、真に恐怖すべき物を見た事は殆どない。
だがそんな私でもたまにおかしな物を見る事がある。
小人である。
それは疲れた時に限って見える。
見える時は決まって左目の視界の端の方に小さな黒いシルエットとして現れる。
種類も豊富で、小さな子供だったり、正装した紳士らしかったり
腰の曲がったお年寄りであったりと実に様々である。
だが、視界の端にある「それ」を目で追って確認しようとすると
必ず消えてなくなってしまう。
この現象は社会人になってから始まった。
最初こそ恐ろしく感じたものだったが、その内、この現象が起こった後には
仕事上で成功を収めたり、たまに行った競艇で当たったりと
必ず良い事が起こっている事に気付いた。
残念ながら最近はそれ程疲れていないのか、小人に出会う事が
めっきりなくなってしまったが、次回、再び小人に出会える日を
心待ちにしている。