【怖い話】パチンコ屋にて・・・
サボマンさんの投稿。
若かりし頃、パチンコ店の地下でホンモノの御祓いを見ました。
防音コンクリート(厚さ30cm)の床の下に水脈があったらしいのですが、近所のビ
ル建設で脈を絶ってしまったらしく、私の勤務先であったパチンコ店の地下に障りが出ま
した。
パチンコ店のあの大音響の中、250人以上のお客様がいっせいに「ギャー」という絶
叫を聞いたり、混雑している店内を監視しているカメラに実際には、いないはずの和装
の女性がくっきり映っていたり・・・
そこで祓う事になったのですが、外部に頼むのではなく(縁起商売ですから)内部に
非常に温厚な笑顔の優しいおじいちゃん店員がいたのですが、その方「ホンモノ」だった
ので、おじいちゃん店員(田舎のパチンコ店ではなかったので、今では考えられないです)
だったにも関わらず、退職させずにいたとの後日談有り。
閉店後、あまりにもひどい状況に「見て来ようかね」と私を呼ぶおじいちゃん・・・
「なぜ?」
私は本心から関わりたくないんです!
四隅に塩を盛り、床に手をあて祝詞(に聞こえましたが、学が無いので何の祝詞かは
わかりません)をあげ、
「これは上のフロアにも影響が出そうだね、上に居るスタッフをいったん非難させて
きて」と。
私はおじいちゃんの使いっ走りとなり仲間を店外に非難させ、戻ると「かなり大きな
龍神様が窮屈にしてるなあ」
・・・(龍の気配は私も感じていましたので「やっぱりな」といった、なんとなく諦
め感で)・・・「みたいですね」
「コンクリ割れちゃうねえ」・・・「祓わない方が弊害多いですよ、きっと」・・・
「そうだよねえ・・・やるかあ」
何となく間の抜けた会話の後、おじいちゃんは床に落ちていた玉を拾い集める磁石の
ついた棒で床を軽く叩きました。
本当にその「瞬間」、押し上げる感覚が私を襲い気づくと飛ばされてました。
砂埃がもうもうと立ちこめ、厚いコンクリートの床が10cm程の高低差でしたが全面
凸凹に。
天井のコンクリートには穴は開かなかったものの、固いビーチボールでもぶつけたよ
うな丸いくぼみが出来てました。
私とおじいちゃんは店長に呼ばれましたが、特に怒られる事もなく、おじいちゃんも
いたって冷静に缶コーヒーなどを
すすってました。
あたかもそれが当然のような風景でしたので、御祓い云々よりこの光景の方が印象深
く思い出されます。