【怖い話:金縛り】

 ななさんからの投稿。

 もう何年も前になりますが、当時、新しくできたワンルームマンションに一人で住んで
いました。
 昼の仕事のほか、夜はたまに飲み屋でバイトをするなどといった生活でした。
 その日の夜1時過ぎ、バイトが終わり ”よく働いたなあ〜・・・” という、充実感
と疲労感でよろよろと帰宅し、玄関から縦長のキッチンを抜けて、正面にある部屋のベッ
ドに着替えもせずパタンと倒れこみました。
 うつ伏せのまま枕の感触にホッとしつつ・・・・・
(あぁ、疲れた〜・・・着替えて顔洗わないと・・・はぁあ・・・メンドクサイ・・・)
 と、ぐだぐだしていたのです。
 すると、ガチャガチャと玄関のドアが開く音がして
「なんだ、なな(私の源氏名です) 寝ちゃったのか?」
 という男の声。
 当時つき合っていた彼が突然来たのかな?でも、ななって呼んだ・・・?とその瞬間思
ったのですが、
 寝ちゃったのか?と聞こえたと同時に、私の背中に ズンッ と、どっしり重い何か(誰
か?)が乗っかり、押さえつけているようで動けません。
(っ!?・・・重っ こいつ○○(彼)じゃない・・・あれ?・・・くっそぉ〜声出ない
じゃん!?)
 振り返る余地もないくらい、ひたすら重いし体は動かないし・・・
(もぉぉ、疲れてんのにぃ〜・・・あったまきたぁっ!どうゆう了見だ?なんだか知らね
ぇけど、だったら思いっきり暴れてやっかんなぁ!!) 
 そう考えて一声!

「ふざけんなこの野郎!!!」(▼▼メ)

 体、動きました。飛び起きて向き直っても誰もいません。声も立派に出ました。
 急いでドアの鍵を確かめると、ちゃんと閉まっていました。一人暮らしも長いので、玄
関に上がった時点で鍵を閉める癖がついていましたから。
(これが金縛りってやつ?それとも寝ぼけてたのかな。きっと疲れてるからだよ かわい
そうなワタシ・・・)
 なんて思いながら、そのあとすぐに眠りました。なんだかわからないし、疲れも倍増し
ましたしね。
 怖いより頭にきちゃった話でしたね スミマセン!

※人間気迫が大事と言うお話ですね。(^^)

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