【奇妙な話:呼ばれた?】
takasoさんからの投稿。
これは不思議な話です。
こんな寒い日でした。
実家は山の中にあるんですが、歩いて15分ほどのところに大きな川が流れています。
地名などを書くのは避けます。
そこは川原も広く、台風などが来たら水量も上がり、すごく怖いところでしたが
すり鉢の底のようなところに川が流れているので、
民家などが水没することはありませんでしたが。
小学生くらいの男の子が行方不明になりました。
夕方になっても帰って来ないので地元の消防団の人が総動員で
あちこち探して、それでもいないので、こんな寒い日にまさか・・・と言いながら
川を探しました。
そうしたら、男の子のものと見られる靴がそろえて川原に置いてあったそうで
そこからずいぶん下流で水死体で見つかったそうです。
夕方、その男の子と遊んでいた子どもに事情を聞くと、
「僕、行かないといけないところがある」と言って
友だちと別れたそうです。
いなくなった男の子は、どこへ行っても履物をそろえるような子ではなかったそうで
きちんとそろえてあったこと、みんなが不思議に思ったそうです。
また、前の夜、川の近くの作業員の人が夜にカラスの鳴き声を聞き、
「夜ガラスが鳴くのは死人が出るというから、明日は気をつけろ」と
お互いに言い合っていたそうです。
不思議な事はそれだけではありませんでした。
ちょうど男の子が見つかった時刻、寺の住職であった私の父が
夜のお勤めをしようと廊下を歩いていたら、
本堂で木魚の音が鳴るのを聴いたそうです。
「誰かがお参りに来てくれているのかな?」と思い、庫裏に引き返し
母に
「誰かおまいりに来ている?」と訊いたら、
「いいえ、今晩は誰も見えてません」と母が言った途端、
父が総毛立ったそうです。
誰もいないはずの本堂で木魚の音。
当時50代位の父の聴き間違い、幻聴とも思えませんね。
男の子は誰に呼ばれたというのでしょう。
いつかは真相がわかるんでしょうか・・・?