【怖い話】足音
ゆりさんからの投稿。
私の通っている学校は墓地が近いこともあり、いろんな噂があります。
その噂の一つ…
─夕方6：30、体育館に1人で行くと必ず誰かの足音が聞こえる
正直、私は信じていなかったし、これを読む方も信じられないと思います。
だけど私は体験しました。
最近は卒業式も近く、私は卒業実行委員という委員長でもあったため、体育館への出入り、居残りが他の人より多かったです。
そんなある日、いつもより少し遅くまで残っていました。
会場装飾や掃除などをしていました。
この時期先生たちは職員会議などで忙しく、卒業実行委員の私以外の人は5：30で帰ってしまいました。
夕方6：00
広く、静かな体育館には私が作業をする音だけが響いていました。
しばらく仕事をしていると
〔ペタン……ペタン………ペタン…〕
と裸足で歩いているような足音…
その時の時間が6：30…
ゆっくりですが、確実に私に向かってきます。
〔ペタン…ペタン…〕
段々足音が早くなってきました。
後ろから迫ってくる足音に耐えられなくなり、私は振り返りました。
……水でぬれています。
もちろん水なんて使っていないし、あるわけありません。
ただ、その時は怖くて仕方ありませんでした。
その後は水を拭き、すぐに帰りました。
正直、あの足音がなんだったのかはわかりません。
それにあの水…
ただ一つわかったことは
【噂は本当だった】
ということだけです。
これが私の体験したことです。
