【怖い話:青い帯】
第14話「蜘蛛」のRさんのお話。
Rさんは、やはり空気の質ががらりと変わる気配で目が覚めた。
部屋を見渡すと、姿見から廊下へ向けて人の身長程もある薄青い光の帯が伸びている。
よくよく見つめると、それは白い服を着た人の行列だった。
白い服を着た人が青白く光っていたので、帯のように見えたのだ。
行列は老若男女を問わずに続いている。
取り敢えず、害はなさそうなので無視して寝たそうだ。
私が思うにRさんの部屋には霊道が通っていたのではないかと思う。