【怖い話】山の灯り
山やさんからの投稿。
雪山での話です。
遭難した仲間の追悼登山を終えて、その日に登り、死んだ仲間が墜落した山頂が見える
場所にテントを張り、中で思い出話を肴に酒を酌み交わしていました。
酔いが回ったので外の空気が吸いたくなり、テントの入り口から上半身を出して星空を
眺めたところ、山頂すれすれに白熱電球のような明るい光が見えました。
「あれ?あんな所に星が見える」
と思った途端、頂の向こう側へ歩いていくように灯りは消えました。
登った山は有名な場所ではなく、その日に登山したのは私たちだけだったはずでした。