【怖い話】309号線

 すーさんからの投稿。

国道309号線の三宅から西に入ると阪南大学まで抜ける道があります。
今、ちゃくちゃくと高速道路の橋脚か建設されつつありますか、2年位前は遺蹟の発掘調
査が行われていました。
冬の冷たい雨が降る夜。時刻は10時過ぎ、私は主人を会社まで迎えに行くため、阪南大
学の方から東へ向けて国道309号線を目指して車で走行していました。
雨の雫でバックミラーが見にくいなぁ、と少し助手席側の窓を開けました。
すると、窓枠の下から男が車内を覗いています。
車は時速60キロ以上で走っているのに!
後続車両もいましたので急ブレーキをかける事もままならず…
「びびるな私!頑張れ私!」と自分で自分に気合いを入れました。
覗いていた男は
「ぐへっ、ごぼっ、うがっ!」と言葉になっていない声をあげています。
その時、左腕に着けていたお数珠と、ポケットに入れていたお守りが、かーっと熱くなっ
て思わず
「熱っつ!!」
と叫んでいました。そして窓をもう一度見ると覗き男の姿は消えていました。
ああ、恐かったと窓を閉めると私の後ろを走っていた車が急ブレーキをかけ、激しいスキ
ール音をたてて道を塞ぐように横向きになっています。
後ろの車の運転手もあの男に覗かれたのでしょうか?お怪我の無い事を祈ります。   
         

すー

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