【奇妙な話】猫玉

慶です。お久しぶりです(o ̄∀ ̄)ノ

談話室にて「怖い話募集」と仰っていたので実体験送らせていただきます。・・・といっ
ても、あんまり怖くはないかもしれません( ̄▽ ̄;)しかも小ネタですし…どちらかとい
うと奇妙な話…いやUMAの話?ですかね…

いつもの時間に仕事を終え、いつもの時間に通ったいつもの道(N街道とでも言いましょ
うか)での奇妙な出来事です。

帰宅ラッシュの時間帯なので、夜中に一人で…とかそんな特殊な状況ではありません(笑)
まぁその街道沿いは杉並木ですから、普通の道よりは多少薄暗いのですけれどね。でも車
はバンバン通ってますし、そこそこ街灯もあるし「漆黒の闇」という時間帯では全くあり
ません。

赤信号で止まったのですが、その時ふと右側の藪が気になり視線を向けるとなにやら黒い
モノがうずくまっていました。一瞬「猫か?」と思いましたが何か変。

大きさは標準の猫サイズなのですが、そこについているはずの手足が見えないのです。あ
と顔も。要は…

「黒くて丸くてモジャッとしたモノ」

としか形容できないモノなのですが…もしくは「黒いモップ」( ̄▽ ̄;)

呆然としていると、信号が青に変わり、前の車が進み始めました。私も止まっているわけ
にはいかないので、気になりつつも進み出しました。その時…

何を思ったかそのUMA、私の車の前に飛び出してきたのです!

猫って大概車が来てても犬のように足を止めないじゃないですか?あれと同じく猛スピー
ドで飛び出してきたのです。私も咄嗟にブレーキを踏みましたが間に合わず「ぶつかる!」
と思った瞬間

「ギャッ!?」

という人間くさい声…が…衝撃がない。猫であれ犬であれ、動物と接触したのなら「ド
ン!」とか多少なるではないですか。

「おかしいな」と思いつつも、後続車に「早く行け」とばかりにクラクションを鳴らされ
仕方なく進みました。ですが、どうしても気になったので、ちょっと先(本当にすぐ近く)
にあるお社の前に駐車し、とりあえず車の列が途切れるまで休憩。

それからぶつかった辺りを確認しに行ったのですが…何もない。相手が叫ぶ程撥ねたのな
ら当然死んでいるか、運が良くても重症だと思うのですよ。けれど何もないんです。念の
為その周りも確認してみたのですが…何もない。(ウロウロして若干不審人物ですな・汗)

とはいえ車には血や動物の毛がついているかもしれないと思いこれも確認。…何もない。
動物とぶつかった形跡が全くないのです。

「轢いていたらどうしよう」という不安もあったので、もしかしたら私が見落としている
だけなのかもしれません。けれど、時間は帰宅ラッシュ。他の車も当然沢山走ってました。
それに、ぶつかった信号の近くには店もあります。お店の人だっているし、自販機で買い
物をしている人だっていたのです。なのに、周りの誰一人として騒いでいない。

???なまま帰宅。

その後、特に霊障のようなものはなく、その黒いモジャモジャも見ていません。

詳細は謎ですが、私はそのモジャモジャを勝手に「猫魂」と呼ぶ事にしました。なんとな
く妖怪的というか…私の気のせいでなければ…ですが。慎さんどう思います?

もし同じようなモノを見たことがあるという方、いたら教えて下さいな。


※妖怪ですね。名前は忘れましたが、似た話を読んだ記憶があります。まっくろくろすけ
の塊かしら?

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