【怖い話】リアル金縛り

 KIMさんからの投稿。

さて、今回は何をお話ししようかと思ったのですが、
たった一つだけ自分で見た(ような気がする)変な物の話を。
あれは、母方の祖母がまだ元気だったころなので6、7年前の
話だと思います。

私と母は、祖母の家(母の兄一家と同居)にお盆時期に遊びに
行きました。
母の兄一家は違う親戚の家に遊びに行っていて祖母一人だった
から、
さみしいだろうと泊りがけで遊びに行ったんだと記憶していま
す。

珍しい三人の組合せでもあるため、あの日は眠るのももったい
ないとばかりに
布団に入ってまでおしゃべりをしていました。
12時を過ぎたころから、二人の途切れがちになり、とうとう
母と祖母は寝てしまったようで、気がつくと二人の寝息が聞こ
えてきます。
(ちなみに眠った場所は仏間で仏壇に近いほうから私、母、祖
母と並んで寝ました)
私はというと、もともと夜更かし好きでしたし、携帯ゲームな
んかをして2時過ぎごろに布団を被ったと覚えています。

いつもならすぐに眠ることができるのに、今日に限って全く眠
れません。
布団に入って、目をつぶってと思っても、全然だめでした。
シーンとした静けさがうるさくて(おかしな表現ですが)眠れ
ないのです。
そうこうしているうちに、怖い想像ばかりしてしまいます。
「いきなり、窓ガラスに変なものうつったらどーしよう…」
そんな考えがぐるぐる頭を回っていると、急に足が重たくなり
ました。
『足がつるってこんな感じかな』なんてのんきに考えてました

すると砂の中に埋まったように、つま先からじわじわと動かな
くなります。
さすがにマズイと思って、隣にいる母を呼ぼうと思うと、声が
出ない。顔が動かない…。
『初体験にして足だけでなくて、全身もつっちゃったんでない
べか』と、思ってました。
が、天井を向いている視界の端に、おかしなものがちらちら見
えたんですよ!
白い着物を着ている女の人の足が歩いてるのを!!
不思議と、足から上は覚えてないんですけど、私の寝ている布
団のまわりをぐるぐるとソレは歩いてたんです。
叫ぼうにも声がでなくて、おっかないので涙は出るし、どうし
ようかと考えて、
とりあえず般若心経を唱えたまでは覚えているんですけど、
次第に眠くなってしまったらしく、気が付いたら朝でした。

いまだに、アレはなんだったんだか。
寝ぼけた夢だったのか、はたまた現実だったのか。
ちなみに、朝になって母に昨夜のことを話して「娘のピンチを
何で助けなかったのさ!!」というと、
「なんかうなってるなぁとは思ったんだけどさ。眠かったんだ
もん」だそうで…。


一瞬殺意が芽生えたのは内緒です(笑)

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