【怖い話:物件探しその後】
はな です
私が高校一年のとき
大学に進学するため一人暮らしをはじめた兄の話しです
私も不動産を一緒に見に行って、一番マシな物件を勧め、結局そこに住むことに
なった兄
私は一応兄に幽霊が出るかもと言っていました
すると
足元に小学生くらいの姉妹が防空頭巾を被って立って兄を見つめている
とか
生首が落ちてきたり
飼っていたネコが死んだときにネコの声を聞いたり
缶が勝手に動いたり
風呂の排水口からバッタが出てきたり
窓の外に人が逆さまに浮いていたり
おかげで兄はしょっちゅう実家に帰ってくるわ、色々お持ち帰りをするわ…
ある日、兄が私に「はな、何であの部屋をすすめたの」と聞いてきたので
物件探しのとき、全ての物件で
日本酒と腐葉土を混ぜたようなニオイがして、そのニオイは私にしか分からない
霊感の類だ
と説明しましたが信じません
私はそれまで、兄がそんなに見える人と思っていなかったので、早く引っ越しを
したほうがいいとすすめたのですが、バイトもしていない兄は金銭面を理由に引
っ越しませんでした
2年ほどその部屋に住んでいましたが、霊感のある友達にも引っ越しをすすめら
れてその友達のオススメのマンションに引っ越しました
それ以来出なかったそうです
後から聞いた話ですが、物件を探すときにまわった部屋のある土地は、戦時中空
襲で沢山の方が亡くなった場所で、付近では未だに人骨が発見されるそうです