【怖い話】剣の道
剣道を始めるには小学校低学年から始めるのが良いとされる。
剣を始めるきっかけは、親や先輩から誘われるのが殆どだろう。
中には私の様に幼稚園から「剣道がしたい!」と言う変わった例もある。
が、中には考えられない埒外なきっかけで剣を握る人もいる。
はなさんは剣道四段だそうだ。その若さから考えるに実力は全国レベルと思われる。
以下、はなさんのお話。
サムライ幽霊の話ですが、私の地元には長崎街道の難所として知られる急坂があります(お
籠も降りないといけないほどの坂で、先には川があります)
彼はここで滑落死したようなのです(私の予想ですが)
夕方になると、彼がちょくちょくそのあたりをウロウロしていたので近くに住んでいた私
は彼と仲良くなりました
仲良く、といっても、彼の稽古姿を見ているだけでしたが
他の人が通ったりすると隠れてしまうシャイな人でした(笑)
私は彼の影響で剣道を始めました
私が素振りを庭先でしているときにたまに彼がアドバイスをくれたものです
彼は決してしゃべってはくれませんでしたが
思うに、昔のしきたりでしょう
女性と表で話してはいけないという
彼にとって、女性も剣を持つという今の時代が不思議でならないでしょうね
「女まで剣術を習うとは。こんな片田舎にさえも戦が起きようとしているのか。世も末だ」
とか思っていたかも知れません(笑)
私が剣道をやめて、一人暮らしを始めてからは彼の姿を見る機会も減ってしまいました
今度会ったら彼にお礼を言いたいですね
全く埒外な話である。(^^;