【怖い話】尋ね人
りうしんさんからの投稿。
母親が子どもの頃。
母親とそのお姉さんの部屋は、本堂にありました。
夜、本堂の入口の戸が叩かれると、翌日には村で葬式があったそうです。
今は、そういう話を聞きません。
だけど。
夜。
玄関に誰か尋ねてきたが、出ても誰もいない。
その時は、男性。
お勝手口に尋ねてくると、女性。
翌日、お葬式だそうです。
昨年の11月と12月。
小さい頃からお世話になっていた近所のMさんのご夫婦が、立て続けに亡くなりました。
特に姉が、いつもお世話になっていました。
姉は、父親が死んだ時よりも泣き、落ち込んでました。
4年前の10月。
姉と自分でM川さん宅へ自分達の父親の訃報を知らせにいきました。
伝えると、おばさんは、
「あー、あんたんちのお父さんだったのか」
と、納得してました。
何日か前の夜、誰か玄関から尋ねてきたそうです。
大きい男性がやって来て、疲れた、疲れたと言っていたそうです。
翌年の9月。
今度は祖父の訃報を知らせに行くと。
今度の尋ね人は勝手口だったそうです。
鍋がいきなり落ちて大きい音がした、とかだったらしいのですが。
「あー、おばさん(うちの祖母のこと)だったのか」
と、おばさんは言いました。
おばさんが亡くなった時も、おじさんが亡くなった時も、お知らせはありませんでした。
もしかしたら、姉のところには来たのかもしれません。
でも、無理だ(笑)。
ねーちゃん、一度寝たら、そうそう起きないもん。
おじさんもおばさんも、知ってただろうに(苦笑)。