【不思議な話】諏訪の神
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※本来、ご投稿頂いたお話にコメントを付けるのは、ラストにしている。ご投稿が本筋である以上、それが正道なのだが、
このご投稿については例外をお許し願いたい。
この投稿を頂いたのは随分前で昨年夏である。
一読して「どうしよう?」と思った。
まず、書かれているのが諏訪の神だと言うことだ。蓼泉さんは優しく有り難いお話を書かれているのだが、大和に棲まう私には、
諏訪の神は本気で畏怖すべき神々が揃っており、迂闊に関わると生死に関わる神罰が覿面に来る。
諏訪の神は地元の領民以外には、今なお現役の武神として大魔神のように相対する。
天孫族とか関係無く大和の民は敵と見なす。
諏訪の神の話はいつか来ると覚悟していたが、遂に来たかと身構えた。
信じて貰わぬとも構わぬが、神霊の話は「書いて良いですか?」と伺いを立てるのが最近の常だ。
八坂比売とは偶然関わりを持った所での投稿で「これは偶然か?」とも思った。
諏訪に念を飛ばし、お伺いを立てたが、遠目に眺める気配はあったが、無視された。まぁ、脅しが無いだけマシとも言える。
投稿の内容も四つの話を一つにしており、自らの狂気を隠さず書いている。「人肉を食いたい」と言うのはいかにも諏訪の神の話に相応しい
もので戦いた。
そこで蓼泉さんに「自らの狂気を書いて良いのか?」「諏訪の神に伺いを立てた上で掲載して良いか連絡が欲しい」と言う内容で伺いのメールを送った。
返事は半年無かった。「無事なのかね?」と思いながら、返事が来ない以上、掲載出来るものではないと打ち切るつもりになっていた。
蓼泉さんからの返事は唐突で、半年のタイムラグは無かった様な返事であった。
自らの狂気が無ければ成り立たない話だし、諏訪の神の障りがあるならば、一身で受ける覚悟でハンドルを蓼泉としているとの返事だった。
これは人なのかと疑ってしまったが(人外の者もメールをするのだ)、諏訪の神が逸話には無い慈悲の顔を見せる話は希有であり、タイムラグに違和感を覚えずに
いられなかったが、神意と受け止め、公開へと踏み切った。
狂気の描写には諏訪の神の恐ろしさが滲み出ているが、エピソードは神との関わりが如実に描かれたものだ。
諏訪の神の特異性は描かれていないが、私のHPに諏訪の神のエピソードが描かれると言うのは、この国の変貌を暗に示唆するものと受け止めている。
蓼泉なる方が人か否か分からない。霊視が利かない。この掲載で再び姿を現してくれれば良いが、ハンドルが意味深く疑念を払えぬ状態で話を上げるのは、私としても
初めてのことである。
ただ、このアップで諏訪の神も私を明確に認知することとなる。
私に何を求めてのことか、このアップで答えが返るのを期待している。
意味不明な前置きは終えよう。
読者の方は神がいかに人を救うのか知って欲しい。諏訪にこだわらず読んで頂きたい。
なお、「式展開」と言う単語に興味を持つ読者もいるだろうが、忘れることをお勧めする。
真っ当な人間が知るべきことではない。
質問メールなんかしたら、式が叩きのめしに行くことになる。神道の黒魔術は私は憎悪しているのだ。
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はじめまして、蓼泉(りょうせん)と申します。
夢想庵の怖い話をしばらく前から拝見しておりました。
文月さんが【神威】で旅行に来られた、蓼科の出身です。
【神威】を拝見してから投稿するかどうかを迷っていたのですが、
準備が整ったのでまとめて投稿させていただきます。
一つ目と二つ目の話は、お諏訪さまを信仰するようになったきっかけです。
三つ目と四つ目は不思議な夢の話、最後に誰が持ってきたかわからないバケツ一杯の胡桃の話です。
一つ目はさほど不思議な話ではありませんが、お諏訪様を信仰するきっかけになった出来事です。
長野県の出身なのですが、今年の3月から6月まで、東京に住んでいました。
東京で一人暮らしを始めてすぐに地震が起きたため、精神的に参ってしまっていました。
一時は「人間の肉を食べてみたい」などと思ってしまうほどに荒みきっていました。
もしかしたら、気晴らしに怖い話を大量に読んだり、心霊写真などを見すぎたせいかもしれません。
そんなとき、祖母がすぐに戻ってほしいと言うので、実家に帰りました。
実家にしばらく滞在していたとき、急に祖母が認知症になり、私はさらに精神的に追い詰められていきました。
そんなある夜に、なんとなく外に出たくなり、ふらふら外に出てゆきました。
気がつくと、近所の諏訪神社の前でした。
私はぼうっとそのまま鳥居をくぐって神社の石段を登りました。
拝殿の前につくと、「消えたい」という感情が湧いてきて、拝殿の前に座り込みました。
すると、「だめだ」という声が聞こえました。
聞こえたというよりは、意味そのままが伝わるという感じかもしれません。
ぼんやりと「なら、どうしたらいいのか」と思うと、
「わたしに任せて」と聞こえました。
私は自分ではどうしたら良いのかわからなかったので、
「もうだめだ。任せます、私の全部を任せます、貴方のお気に召すままにしてください」
と心の中で言いました。
すると、温泉に浸かったように体が温かく、心地よくなり、気持ちが楽になりました。
その状態はあまり持続しませんでした。
それからほぼ毎日諏訪神社と当家(普通の農家です)で祀っているお稲荷さまに参拝するようになりました。
二つ目はお諏訪さまの御子神を祀る佐久市の新海三社神社の話です。
八月の盆の迫った日に、仕事がうまく行かず、自棄を起こして「すっぱり死んでしまおう」
と考え、東の方へ車を走らせていました。
しばらく走っていると、曇り空で小雨が降っていた空が急に晴れ、西日が雲間から差し込み、
私の進行方向に大きな虹が二重にかかりました。
虹が見え始めたのは佐久市に入ってすぐで、佐久市の中心部に入ったところで消えたので、
少なくとも20分くらいの間、はっきりと私の進行方向に掛かり続けました。
嬉しくなって、車の中で大声で笑いました。
虹を見ながら走っているうちに、死ぬことなどどうでもよくなり、そのまま引き返しました。
そのころには、お諏訪さまの御子神のこともある程度調べていたので、
佐久といえば興萩神かと思い、後日興萩神が祀られている新海三社神社に参拝しました。
御手水で手を洗っていると、石垣の上に白い直垂を着た宮司がいるのが視界の端に見えました。
挨拶をしようと思い、見上げると、そこに誰もいませんでした。
ただ、注連縄から垂れた紙垂があるばかりでした。
結局仕事はクビになってしまいましたが、新海三社神社には定期的に参拝しています。
三つ目は、10月4日に夢のなかに出てきた女神様の話です。
はじめ、私は女性と話をしていました。
赤い服を着て、胸に鏡を提げた女性です。
私はなぜかその女性を知っていたようです。
何を話していたか、詳しいことは覚えていませんが、家族の話や最近起きたことを話していた気がします。
そのうちに、誰の家かわかりませんが、大きな祭壇のある部屋に移動しました。
女性は、「言い聞かせておいたから、これからきちんと祀れば大丈夫だよ」と言いました。
祭壇の上には、蛇のようなものがとぐろを巻いていました。
私が女性の横顔に見惚れて、「美しい方だな…」と思っていたところ、
女性が「おい、どうしてこういう式展開になるんだ?」と不思議そうに尋ねました。
そこで目が覚めて、すぐに記録しようと携帯電話を開いたところ、
10月4日4時44分でした。
4が4つ並んでいたので、何かの意味があると思い、友達に話したところ、
彼は「それは諏訪大社の御柱の数じゃないのか?」と言いました。
たしかに、上社の前宮・本宮、下社の春宮・秋宮の四つの宮に四本づつ御柱が建っています。
諏訪大社に祀られている神様で女神というと、八坂刀売神がまっさきに思い浮かびます。
蓼科山の神も女神様だと聞きますが、実際のところ夢に出てきたのがどなたなのかはわかりません。
「式展開」という言葉もさっぱり意味がわかりません。
それから、自分の家のことも調べたのですが、
どうやら諏訪大社の上社大祝家の分家である武家らしいとわかりました。
そして、父方の祖母の家は諏訪大社神長官守矢氏と親類関係にあり、
戦時には幾人かの男の親戚が最精鋭の近衛歩兵団に所属するなど、
エリート軍人を輩出する家柄だったと聞きました。
お諏訪さまが軍神として崇められていたせいでしょうか?
無関係かもしれませんが、父方の祖母の祖母、つまり曾曾祖母さんは、
真田幸村の本家である上田の真田家から嫁いできたと聞きます。
四つ目はそれから二日後、10月6日に見た夢の話です。
立派な神社で大勢の知り合いや知らない人が御祓いを受ける夢です。
集まった人々の中で知っている人は、諏訪神家一党33氏に見える人や、澤のつく苗字の人でした。
家族も全員いました。
宮司は淡く緑がかった白い髪で、
若くてとても優しげな顔立ちで、爽やかに笑う男性でした。
その人が私に言うには、
「もし、これから何か悪いものが憑いていると思うことがあれば、それは勘違いです。
試練というのも違う」
驚いて目が覚めました。
後日、諏訪大社に家族で参拝しましたが、夢に出てきた場所は本宮の拝殿の前のような気がします。
夢の中のことなのではっきりしたことは言えませんが。
それから、神長官守矢資料館の裏手の御左口神社の総社と本宮裏の御山からは同じ香りがしました。
とてもよいフルーツのような香りでしたが、何の香りなのかはわかりませんでした。
諏訪大社から帰ってくると私の車の後部についているスペアタイヤと車体の間に胡桃の葉の付いた枝が刺さっていました。
不思議に思っていると、一緒に諏訪大社に行った家族が玄関の前にバケツ一杯に入った胡桃をみつけました。
バケツは家で使っている普段納屋に入れてあるバケツです。
胡桃の木は庭に生えていますが、すでに実が全部落ちていたので、そこからとったとは思えません。
知り合いや親戚に話しましたが、誰も心当たりがないそうです。
周りは本気にしませんが、お諏訪さまがくださったと思っています。
長文の上、乱文で申し訳ありません。
他にもあるのですが、長くなりますのでいずれまた投稿させていただきたいと思います。