【怖い話】小峰トンネル

私が中学生の頃です。
夏で暑かったので肝試しに行こう!と言うことになり小峰トンネルへ行きました。

十四人ほどでワイワイとトンネルへ向かってる間、ある子のタイヤがパンクしました。何
で段差もガラスもないのにパンクするか解りませんでしたが、一応皆、止まって友達の家
へ寄りパンクを治しました。よし!行こう!と思ったら次は地震速報が来てまた止まり。
何回止まるんだと思いながら一回止まり、少したってまた進みやっとトンネルに着きまし
た。
私達はこんなところに道があったのかって程のか影の薄い坂道を登ると、黒い門が見えて
きました。私達は自転車を停め、立ち入り禁止の看板を無視して入りました。意外と簡単
に入ることが出来ました。すると周りはもう森でヒンヤリしてました。前方に何故か井戸
があって、それを見に行った男子二人がグロいといっていたことを覚えています。

少し進むとガードレールと道が無くなり、ただの森になりました。その事に恐怖を感じて
いると隣にいたHちゃんが「トンネルに入ったら後ろを振り向いちゃダメだよ!」と言っ
て、私はそれで怖くなり行くのを辞めようと思いましたが、それじゃあ来た意味がないと
無理に頑張りトンネルを目指しました。
しかしその思いもトンネルを見た瞬間なくなりました。
曲がった標識、明らかに手彫りの壁。
絶対に入りたくないと、周りを見るとkさんも青ざめてます。するとkさんが「辞めよう」
と私に言いました。それに賛成して誰かを道ずれにしよう、と怖いものが嫌いなTさん
を無理矢理引っ張り「行くのやめよう!」とkさんと二人がかりで止めました。
おかしいのはここからです。普段、力の弱い彼女が私達二人をすごい力で引っ張ったので
す。唖然として私達はそのままトンネルへ引きずりこまれ、仕方なく諦めて自分の足で歩
きました。
私はHさんが言ったように絶対に振り返らず出来るだけ早く進みました。でも、嫌でも壁が見えてしまいます。
早く出たい!
と思っていると突然、隣から悲鳴が悲鳴が上がりました。横をみるとAさんが後ろを見な
がら走っています。釣られて後ろを見た人から次々悲鳴が上がりました。絶対、後ろを見
るもんか!と置いてかれないよう私も走りながら横にいるKさんに「後ろみてない?」と
聞くと「そんな余裕ない!」と後ろを振り向かずにトンネルを抜けました。トンネルの前
で恐る恐る後ろをみると…お化けなんて居ません「な〜んだ!ただの混乱か!」Kさんと
言っているとトンネルを出たばっかのAさんが「ただの人か!」と言いました。そうそう、
ただの…。えっ!私は慌てて周りを見ると誰も居ません。後ろを振り替えるな。その言葉
を思い出し、何にも言えませんでした。Kさんと身も凍る思いで立っていると「もう一度入るか!」とY君が言いま
した。私が「えっ!」と言うと「えっ!じゃねーよ!帰れないだろ!」といいました。確かに往復しないと帰れません。
もうやだ!と下を向いて皆にくっついてトンネルを抜けました。ほっとしていると後ろから
「助けて!ヤバイ!」
と声がします。慌てて後を見ると一番後ろにいたAくんがうずくまっています。
「どうしたの!」と皆が聞くと「足が動かない」と言いました。
しかし怖くてしばらく誰も動きません。「誰か!来てよ!」この言葉でやっと男子のTく
んHが助けに行きました。もう絶対いくもんか!と思い皆でぞろぞろ帰っていると、いき
なり前につんのめりました。うわっと思い、転びそうになったことを恥ずかしく思いなが
らまた歩こうとしましたら。しかし足が動きません。「ん?」と思い下をみると白い手が
私を掴んでいて、私はそれを振り払い「ぎゃーっ!手が!」と叫んで、ビックリして一緒
に逃げたHちゃんとKちゃんで門まで全速力で走りました。門を越えてやっと落ち着き、
置行っていってしまった十一人を待っていると前の林に何かが通りました。「なんか今…」
と言うと「やっぱりなんか通ったよね」と恐怖が頂点になった頃に残りの皆がきて「お
い!」といってましたが「早く!」と自転車に皆を乗せてそこを離れました。


今思うとおかしな事だらけでした。

Tさんは壁を見てブツブツ言ってたし、Aさんは足が動かなくなり、私も足を捕まれ、残
りの皆はトンネルで振り返り何かをみた。
小峰トンネルは必ず一回はこわい目に合います。
この話はほんとです!

※後日譚が知りたい所ですね。皆、何らかの霊障が出ているでしょうから・・・・・・
 無事に帰れて何よりです。
 「肝試しなんかするんじゃないよ」と言っても若い人はしてしまうでしょうから、「ヤ
 バイ」と感じたら即座に止める勇気が必要ですね。
 

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