【怖い話】憑依

はじめまして。

Misae と申します。

5集からであって、逆読みをして、最近6集にたどり着きました。

6集で終わってしまうとのコメントを読んだので、メールしました。

私の奇妙な体験です。
長文で申し訳ありません。

5.6年前の事です。

出張で香港へ社長とカメラマンの方と私の3人で取材へでかけました。

ある企業のイベントの取材と記録撮影の為でした。

その企業の社長は私の住んでいる県の出身者で、その当時は成功した人物と言われ、新聞
や雑誌によくインタビューを受けていました。

3泊4日の取材の初日はイベント会場の下見や打ち合わせなどで、何処にも買い物にも行
けなかったので、近くのコンビニへ買い物へ。

ホテルからコンビニまで、交差点をはさんですぐの場所でした。

偶然にも私の滞在中に、その交差点のすぐそばのビルから飛び降り自殺があったようで、
パトカーや白バイ、野次馬などですごい人だかりでした。

その時はなぜ、こんな人だかりがあるのか知らかなかったので、香港のパトカーや白バイ
を物珍かったので、携帯電話のカメラや、持っていたデジカメで写真を撮っていました。

ホテルに戻る途中でコンサートに出演するアーティストの方に出会ったので、その時初め
て人だかりの理由を聞きました。

その日の夜は何事もなく就寝。

翌日も打ち合わせで忙しく、夜のみ自由行動となったので、夕食を社長とカメラマン、私
の3人ですることになりましたが、3人ともつかれていたので、あのコンビニの近くにあ
ったレストランで食事をすることになりました。

食事の帰り、コンビニの前の交差点を通る時、思わず「あ、ここ、昨日飛び降り自殺があ
った場所なんだ」と思ってしまい、ブルーシートが取られたばかりの場所へ目をやってし
まいました。

その直後、直感ですが「ヤバイ」と感じたので、足早にその場を離れました。

その時の季節は6月、蒸し暑いのでホテルの部屋はクーラーがガンガンです。

部屋に戻り、就寝の準備を始めたころから激しい悪寒に襲われ始めました。

翌日が本番の為、薬を飲んで就寝しましたが、夜中に悪寒がひどくなり、吐き気まで。

我慢できずのクラーのスイッチもOFF。

しまいには吐き出すものもなくなり冷蔵庫にあった、水やジュースを飲んで水分補給をし
ておりました。

クーラーは、消していたのに部屋中寒い空気で本当に凍える感じがして、少しパニック状
態にいました。

初めは食中毒かと思いましたが、吐き気が少し収まった時に、ふと気がついて

これは、あの自殺した人が怒っているのかもしれないと思い。

「ごめんなさい」と謝りながら、携帯の写真とデジカメの写真を全部消去しました。

すると、それから吐き気が無くなり、朝まで眠ることができました。

翌日無事に仕事に行くことができましたが、スタッフの人から「顔色が良くない」と心配
されてしまいました。

その時に社長とカメラマンの方の様子を見ましたがとても元気で、昨日全く同じものを食
べたのにあんなに気分が悪くなったのはやっぱり、写真のせいだったんだと思いました。

仕事も無事終了して、日本に帰国しましたが、その仕事いらいずっと体調が思わしくあり
ませんでした。

少し心配になったので、霊感のある友人に電話すると

「あ〜連れてきちゃった・・・お祓いしに行った方がいいよ」

と、言われてしまいました。

それでも、仕事が忙しくてお祓いに行けずに1カ月ほどがすぎました。

すると、取材した企業が日本で店舗を出すことになったので、新店舗のプレオープンに6
月の香港のイベントに参加したスタッフを招待!という連絡が入りました。

プレオープン当日、仕事場から直接向かったので少し遅刻してしまい、テーブルは招待客
で満席状態でした。

奥の2〜4人用の席に案内されビールを注文してしばらく待っていると、

店員の女性が

「お待たせいたしました。」

と、ビールを二つ置いて

「ごゆっくり」

と、言って笑顔で去っていきました。

しばらく私はビールが2つ置かれている意味がわからなくて、相席の人がいるのかと思っ
ていましたが、そんな気配は全くなく、

そのビールは私の連れの方のためのビールのようでした。

怖くなったので、自分のビールを手に持って、他のテーブルにいる知り合いの方の席に移
動しました。

その翌日から、体調が良くなったので、自分なりに考えたのですが、

新店舗のため、香港からの現地スタッフの方々もヘルプで来ていたのでもしかして、

そのスタッフの誰かについていって、香港へ帰国したのかもしれないと勝手に思いました。

この話を子供たちに「ビールが二つ」と言って話をしました。

でもその話の後に、人の不幸や死を簡単に扱ってはいけないと教えました。

あと、その当時はよく、男性の整髪料のような香りが私の顔のあたりを漂っていて、自殺
した方はもしかして男性だったのではと思っております。

今でも、ご冥福をお祈りするとともに、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

長文最後まで読んでくださってありがとうございました。

※珍しく純粋に怖い話ですね。取り殺されなくてなによりでした。

追伸:6集で終わるのがとても残念です。

※ごめんなさい。私にはもう「怖い」と言う感覚が分からなくなって、興味も失せたんで
 す。m(__)m
 

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