【不思議な話】直感

慎さん、皆様こんにちは
一心です。
今日は私がこういう世界に興味を持ち始めた切っ掛けとなったお話をします。

今から25年程前、私が20代前半の頃(そうです。私はおっさんですf^_^;)、私はグラ
フィックデザイナーをやってました。
デザイナーというと訳の解らない難しい世界と思われるかもしれません。
確かに既成概念に囚われず、毎日頭をフル回転させる事は大変ではありますが、実のとこ
ろ商業ベースに乗せる事を第一に考えねばならない為、論理的に考える事の方が多い世界
です。
線、形、色、見せ方等で、それを見た人を心理的にどうこちらの思惑に導くかが大事な事
となります。
前置きが長くなりましたが、そんな世界にどっぷりと頭まで浸かっていた頃でした。
今でこそどんな業界のどんなオフィスにもパソコンがありますが、当時はまだウィンドウ
ズも発売されていない時代、数ある業種の中でも比較的早くデザイン業界にパソコンが入
ってくるという事でデザイン事務所の社長や同僚の人達とパソコンの説明会に行きまし
た。

会場は広いホールを借りきって、中はデザイン関係の参加者で一杯でした。
そこでスライドを見せながら説明してくれる内容は大変画期的で興味のある内容でした
が、連日の徹夜続きで疲れてる私は社長が横にいるにも関わらず、ついウトウトとし始め
ました(^_^;)。
マイクを通してスピーカーから聞こえる声を遠くで聞きながら、予定時間二時間程のうち、
最後の30分位は気持ち良ーく寝てました。
全てのプログラムが終了し、会場となってるホールを出ましたが、説明会の参加者にはス
テイショナリーグッズが当たる福引きが会場の外に用意されています。

一等から四等まで用意されており、一等はパソコン、二等は電子漢字事典、三等は何だっ
たか忘れましたが、四等がボールペンで二等と四等の中間位の価値の物でした。
福引きはよくある直径3、40p程の八角形の、ハンドルを一回転させると小さい玉が転
がり出て、その玉の色で等が決まるというものでした。
最初は社長が引きました。四等のボールペンでした。次に他の二人の先輩が引きましたが、
やっぱりボールペンでした。
最後に私の番です。
まだ寝起きでf^_^;、頭がボーッとしたまま福引きのハンドルに手をかけました。
その瞬間、突然二等が当たった嬉しさがこみ上げてきました。
一等のパソコンでは無く、三等でも無い、二等の電子漢字事典が当たった位の喜びです。
自分自身の心の事なのにこみ上げてくる嬉しさの意味が解らず戸惑いました。
どういう事!?
まだ玉も出てないのに!?何この嬉しさ!?
それは当たりそうとかではなく、正に当たった!って時の感情なのです。
前を見ると係の人はまだ何が出るかな?という顔をしながら福引きの動きを見ています。
戸惑いながらもハンドルを6時の位置から時計回りに9時の位置位に回した時、今度は銀
色の玉が転がり出る映像が突然見えました。
そこで初めて、ああ、二等の電子漢字事典が当たるのかって判りました。
その後すぐに映像は元の映像に戻りました。
でもハンドルはまだ半分の12時位の方向です。
ゆっくりと6時の方向まで回しきった時、お約束通り銀色の玉が出てきました。
二等の電子漢字事典が当たった事が現実に確定したのです。
社長や同僚はやったねー!とか言って一緒に喜んでくれ、係の人もおめでとうございます
と言ってくれましたが、私は自分の身に起こった現実にただ茫然とするばかりでした。
私は仕事柄、論理的に説明のつかない事は信じていませんでしたし、幽霊でさえ作り話か、
その人は想像力の豊かな人なんだろう位にしか思っていなかったので(見える方すみませ
ん)、そんな非現実的な事が実際に起こるはずがないと思っていたからです。
それが現実に自分の身に起こった以上、否定のしようがありません。

帰ってからも混乱する頭で寝ぼけてたとか、頭がおかしくなったとか論理的に可能性を探
してみましたが、どれも違うという結論に達しました。
現実にハンドルに手をかけて一周させてる間に順番に起こってるからです。
否定する材料が無く、自分の身に起こった不思議な出来事が現実に起こったと認めざるを
得ません。

今になって思うと、その時に何か大いなる意思によって、自分が普段信じてるこの世の時
間軸とか物質や現象というものが、いかに曖昧で実体の無いものなのかという事を身をも
って思い知らされたような気がします。

※『直感は外れない。外れていれば直感ではない』と言う言葉があります。
 一心さんは心身状態からして、直感が励起する状態にあったのではないでしょうか?
 為替相場の仕事している方には次の値動きが手に取る様に分かる時があるそうです。
 

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