【不思議な話】会うまで死ねん!
じんさんからの投稿。
あまり怖くないお話ですが不思議な体験でしたので投稿させて頂きます。
これは私の祖母が亡くなった時の話です。
ある日の朝、実家の母から『おばぁちゃんが危篤だって。これから会いに行くけど、あん
たも来れる?』と電話がありました。
その日は朝からどうしても抜けられない仕事が入っていた為、私は母に行けない旨を伝え
仕事に向かいました。
その日の夜だったと思います。
疲れて部屋に戻った私は翌日も仕事だった為、早めに床につきました。
何事もなくぐっすり眠りについておりましたが、明け方、玄関チャイムで目が覚めました。
時間は(多分)午前4時頃だと思います。普段でしたらそんな時間、絶対に玄関なんて開け
ません。(生きてる人間が一番怖いからw)でも、その時は何故か布団から起き上がり、玄
関先まで向かい『おばぁちゃん?』と言って玄関を開けていました。玄関の外は誰もいま
せん。私はそこで意識がはっきりしました。
『おばぁちゃん、お見舞い行かなかったから会いにきたのかなぁ?』はっきりした意識の
中、私はそう感じました。
土日と祖母は頑張って持ちこたえてくれました。翌週も祖母は2度ほど危篤に陥りました
が、それも何とか持ちこたえ、また土日を迎えました。
その週も私はギリギリまでお見舞いに行くのを躊躇っていました。何故かは分かりません
が、行きたくなかった。
ダラダラと2週間振りの休日を過ごしていましたが、日曜日の正午を過ぎた頃、
何故か突然『おばぁちゃんが呼んでる…』と思い、準備をして病院に向かいました。病院
に到着しICUに向かいました。
元々小さい祖母でしたが、また一回り小さくなってベッドに横になっていました。
椅子に座り祖母の手を握りしめ『早く来てあげられんくてごめんね』と話しかけました。
すると意識のない祖母の目から沢山の涙が…そして、そのまま…。
私が病院に到着して5分後、祖母はこの世を去りました。
玄関チャイムの話は祖母の三回忌の時に、みんなに話しました。『おばぁちゃん、あんた
が見舞いに行かんかったら玄関先迄お見舞いの催促しに来たんだよ! 案外、頑固なばぁ
ちゃんだったからね♪ 孫が全員見舞いに来るまでは死なんとでも思っとったんやないか
な?』と母は笑って言っておりました。
私が1週間前にお見舞いに行っていたら、祖母の苦しみは短くなっていたのでしょうか?
祖母が亡くなって8年になりますが、今でも時々考えます。
そして、空を見上げて『おばぁちゃん、ごめんね』とつぶやいてしまいます。
全く怖くなくてすみません。
ありがとうございました。
※投稿ありがとうございます。実に心温まる話でもらい泣きしました。こう言う話も良い
ですね!
※色々と自分を責める時もあるでしょうが、お婆さまの涙が全てを許してくれています。
自信を持って強く生きて下さい。