【怖い話】蟲を埋める。

　しろたろうさんの投稿。

　　高校時代の話です。
　　
　　当時住んでいた家にはベランダがありました。
　　私はそこで木や落ち葉を土に埋め込んで堆肥を作っていました。

　　11月ごろでした。私が堆肥を混ぜていた時、成体のごきぶり（以下、『Ｇ』）がでて
　きました。
　　寒いせいか、Ｇは動きが鈍かったです。
　　私は何の気なしにＧに土をかけ、そのまま埋めて忘れてしまいました。
　　冬でもあり、その後何か月か堆肥はほったらかしでした。

　　春になり、久しぶりに堆肥を掘り返しました。
　　すると、縦１５センチ、横７センチぐらいの大きなアーモンド形の空洞が開いており、
　　中から中ぐらいの大きさのＧが４，５匹出てきました。空洞の下には、Ｇの糞らしき
　　ものがびっしり落ちていました。

　　推測するに、私が埋めたのは、Ｇの親で、土の中で卵がかえり、兄弟で親の体を食べ
　　た後、
　　地面の中をくるくる回って土を食べながら空洞を広げていたのだろうと思いました。

※無茶苦茶怖い話じゃないですか！？
　Gは人類の敵だと思っていますが、穴の描写がグロイ！
　なによりも蟲毒じゃないですか？　そのGは魑魅魍魎の類いですよ！
　無事で良かったですね。