【不思議な話】鳥居
しろたろうです。
関東甲信越方面の地方都市に縁があり、
頻繁に通っています。
冬はとても寒く、山間部のつららが有名です。
さて、去年の冬、山間部の少し手前の町が、
観光のためにつららを始めました。
冬の初めに、人為的に、枯れた川に水を流しておくと、
段差があるところでつららができるというものです。
電車からもつららが少し見えました。
私も1・2回は見ており、楽しんでいました。
交通の便のいいところにあるため、そこそこ
観光客も来たようです。
ところが、最初は見落としていたのか、
全く気がつかなかったのですが、つららの手前に、
ばーんと素朴な木の鳥居が立っていたのです。
その時は、こんなところに鳥居なんてあったんだ、
今まで4年近く電車で通っていたけど、気がつかなかった、
不思議だな、と思いました。
実際、電車は深い山の中を通っており、あちこちに
山の神を祀る鳥居がたっているような場所ですから、
見落としていたのかもしれません。
今年の2月、この地方は今までの記録積雪量の2倍近い
雪が降りました。山間部の手前の町が、一番被害を受けました。
つららの近くで雪崩もあり、電車は止まりました。
これまで、あまり人と交わることのなかった
山の神さまが、つらら見物にたくさんの人が来るのを見て、
『うむうむ、人はこういうのが好きなのじゃな。』と
勘違いして、その近辺を雪まみれにしてしまったのかな、と
勝手に空想してしまいました。
今も鳥居はありますよ。
※しろたろうさんが鳥居に気づかないことは考えにくいので、鳥居は唐突に現れたのでしょう。
※鳥居が単独で建つ事はありません。ましてや川辺に建立するなら意味があるはずなので、祠が無いのは奇妙です。
※地元の方にはその場に鳥居を建立せざるをえない理由があったのでしょうね。