【怖い話】旗
しろたろうです。
最後は、大学生時代の怖い話を思い出したので、
そのお話です。
大学3、4年のころの夏休みです。
その日は、バイトもなく、熱さのあまり、
日中はごろごろしておりました。
夕方7時ごろ、突然起き上った私は、多少は有意義なことを
しようと考えました。
当時、私は、湧水を汲んで飲用水にしていました。
そこで、水汲みに行こう、と思い立ちました。
ただ、その時間になると、たいてい、街中の井戸は
しまっています。
その時、思い出したのが、大文字山の中腹に水が
湧いているということでした。
そのまま自転車で大文字山へ行きました。
山道に入って急坂なので、押して歩きました。
ふと、どうしても前に歩けなくなりました。
体は動きますが、心が進みたくなかったのです。
どうしたのだろう、と私はじっと立っていました。
前にある木立の木の枝の間に、一反もはありませんが、
よく山の中で目印に結び付けてあるような細長い布が
結んであって、枝は揺れていないのに、その布だけが、
ひらひら揺れているのです。
なんだか、手招きされているようでした。
私は、そのまま引き返しました。
パニックったりはしていませんでしたが、恐怖の激しい
もののような、よくわからない感情を感じていました。
今思い返すと、なんで布切れをあんなに怖がったのかな?
と不思議な気がしますが、反面、布が結んであった枝は
地上から2、3メートルはあるところでしたので、
どうやって布を結んだのだろうと思うと、少し、
薄気味悪いですね。
※恐怖を覚えたのは当然かと思います。
※京都五山の送り火を焚く場所は禁足地です。霊的な場所なのです。
※禁足地に夜行くのは命懸けです。殺されても構わぬ覚悟が無いと近づくべきではありません。
※ちなみに夜、湧き水を汲むのも禁忌です。湧き水は早朝日の出前に汲むものです。
※心霊現象で、無風なのに、花だけが揺れる。吹き登りが揺れると言うのは日常茶飯事です。注意すれば気づけます。
仏壇の蝋燭が風も無いのにボッボッと点滅するのも心霊現象です。
※「直感は狂わない。狂っていれば直感ではない」と言う名言がありますが、この様に直感で「行きたくない」と思ったら素直に従うのが鉄則です。
※特に深い自然の中では直感が無ければ生き残れません。直感は落石すら予知します。
※枝の旗の高さですが、事前にその高さに結んでから立てるのです。問題はその高さで見せる物は何かでしょうね。
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