【奇妙な話】狐の求婚
みなさん、こんにちは。水渓と申します。
こんな話もあるので聞いてください(;・∀・)ノ
私は幼い頃より、よく「空を飛ぶ夢」を見るタイプです。
その飛ぶ夢にですね、でっかい白狐が登場したことがありました。月明かりの家の周りを
白狐の背にのせてもらい、ふわふわ飛び回るというメルヘンな夢です。
この白狐?(同一白狐かは分かりませんが)その後、また夢に出てきました。
夢の中、勝手口(引き戸で上半分がガラス)からぼけーっと外を見ていた私の前にでっかい
白狐の顔が突然ドーン!笑
あの顔のデカさ(失礼!)から推測するに体長4mはあるかと。性別は男性っぽい。
白狐の目がエメラルドグリーンの宝石のようにキラキラ揺らめいていてとても美しかった
のを今でも覚えています。
その後、白狐と瓜二つの白猫を飼うことになり(今でも元気)、今年はあれよあれよと何か
のご縁で生まれて初めて京都へ行ってきました。
帰ってきてつぎの日だったかな…夢をみました。
白い空間に私と彼がいる。何かを待っている。すると、
「水渓、俺は行けないよ」彼が急に言いました。
そこに小柄で顔を伏せた厳しい感じのお婆さんが登場。
「これから参るが、足元だけを見るように。決して目を合わせるでない」
見ると、真っ白な部屋に上に伸びる階段がある。
私だけお婆さんに連れられて階段を登る。途中、ザワザワと人外の気配。なるほど、これ
と目を合わせてはいけないのか。
そいつらは興味津々で私を見ている(値踏み?)
無事、どこかの部屋に着くとでっかい白狐が鎮座していました。そばには着物姿のお付き
の者。私は…驚くでもなくキョトンと立っている。
白狐の顔が白い霧のような幕のようなものでよく見えない。
…ん?なんかめっちゃ楽しそうなんですけど…。ワクワクしてる白狐さん。何故。
白狐は突然声を発しました(声はなぜか夏目友人帳の斑)
遠路はるばるよう来たなとか、労いの言葉みたいなのを二言くらい言われた気がします。
その後、
「おぬしを嫁にしたい!どうだ?はっはっは!」
…と、ここで目が覚めたわけなんですが…
京都では伏見稲荷大社にお参りしてきました。からかわれただけと思いたい…笑
※笑い話になっていない気がします。
※「彼」がすでに負けを認めている件。狐の執念深さはあなどれない件。
※狐が求婚するのは美女と相場は決まっていますが、求婚を承諾すると生涯を独身で通し、
死後、狐に傅くことになります。
※伏見稲荷は存外に怖い場所なので、みだりに近づくものじゃないと思います。
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