【不思議な話】桜の涙
センです。不思議なことが次から次へと起こるので、またまた報告させて頂きます。
地元の桜並木の名所は工事のため、今年の花見を最後に全ての樹が切られてしまいます。
私も最後の桜を撮ろうとカメラを持って、朝日のきれいな早朝に桜並木に向かいました。
街道に沿って60年前に植樹されたらしく、幻想的な風景が広がっていました。
桜を撮っていると、なぜか一本だけ美しくて照れてしまう不思議な樹がありました。
女優さんにカメラを向けているかのような気持ちになる樹でした。
たくさん樹がある中で、何故かどうしてもその樹だけが心に引っ掛かります。「また来る
ね。」と心の中で話かけてしまう程に離れるのが寂しくなる樹でした。
一旦その樹を離れて、またその場所の近くを通ろうとすると、何故か直感的に惹かれる樹
がありました。
やっぱり、先程の桜の樹でした。
何故か、その樹からなかなか離れられませんでした。初めて会った美しい桜の樹が今年で
切られてしまう。残念な気持ちもこみ上げます。
不思議なことが起こったのは、その樹にカメラを向けた時でした。
レンズが濡れているように桜の花がぼやけるのです。
水で濡れて反射しているようにキラキラ光ります。
カメラに水滴でもついたかと確認しますが全く濡れても曇ってもいません。
念のためレンズを拭いてみますが、それでも濡れているように映ります。
次の瞬間、涙がダーっと溢れてきました。
この桜の樹は、今年で切られてしまうって泣いているんじゃないかって、思ったら涙が止
まらなくなりました。
頭の中に、平安時代よりも古い時代のお姫様のような13歳くらいの女の子が浮かびまし
た。
その子の身体からヒラヒラと桜の花びらが舞う幻想的なイメージも広がりました。
樹齢も短いし、精霊さんや神様の類ではないだろうし、また妄想だと思いました。
しかし、その桜並木は60年前の大水害の復興の記念に植樹されたもののようでした。
もしかしたら大水害の後、植樹された桜の樹に宿りつつ街を水害から守ってくれた神様か
なーなんて想像してしまいました。
液晶プレビューの写真ですが貼っておきます。
※センさんもこれだけ感応しておいて、零感とは良く言うなと思わざるを得ない。
※都市計画で邪魔になる樹木を伐採するのは行政が良くやるが、私はそれを良しとしない。
樹木も生きているのだ。せめて植樹し直す方向で検討して欲しい。
※私は大阪市に勤務していたが、例外もある事を知っている。所謂、ご神木が伐採されず、
道路の真ん中に残されて居る様な事案を数例知っている。
※これらは信心深い住民の願いで残されたのではない。祟りがあったので、恐れて手が出
せなかったのだ。
※元々、樹木には心がある。知能も高い。樹齢が若くても精霊や神を宿すことは珍しくな
い。
※このお話の桜は鎮魂の為植樹されたのだから、神を宿しても不思議は無い。
※神にしてみれば、鎮魂の為に植樹したものを無碍に伐採する人の心のすさみ具合に涙し
たのかもしれない。
※そう言う行為は新たな厄災を呼び込むものだ。