【不思議な話】極上の薫り

 朝子さんからの投稿。

今まで薫りについての霊感のようなものを2回体感したことがあります。

ひとつは、【とある怨霊の真意】で一時期に交流のあったメンバ一内の一人に会った時で
す。
初めて合流して喫茶店で話をしている時に、ずっと嗅いだことのない良い薫りに気がつき
ました。

果物のような花のような……、不思議な薫りでした。
(このメンバ一は、豊穣を司る神を実家が祀っていました)

もうひとつは所属宗派の会合で、最高位の高僧の方からやはりとても良い薫りが漂ってい
ました。
ひとつめのメンバ一の時とは、また異なる薫りでした。

いつもお世話になっているお上人様に、その場でこっそりと薫りのことを伝えてみました。

「徳が高くなると、それが薫りになるんだよ。徳の薫りは、この世では無い部類の薫りだ
ね」と、説明をしてくれました。

表現しようもない程の、とてつもなく良い薫りでした。

個人的にハーブ類の薫りが好きで雑貨店でよく立ち寄るのですが、やはり体感したあれら
の薫りには巡りあえず、つい溜め息が出てしまいます…………。

※不勉強なもので、私は「徳の薫り」を体験したことはない。ただ、あるオフ会で聖地を
 巡った後、打ち上げに入ったバーでメンバーから「不思議な香りがする」と言われたこ
 とはある。
※奈良のある街道を歩いていて、ある神山の神域に入ると、口中に白檀のような香りが広
 がるのは常である。
※ある広大な寺院で、境内を歩いていると、花の様な香りに気付いた。香りは宙に漂うひ
 もの様に一直線に本堂の奥へ続いているのが見えた。辿ってみると、捜していた仏様の
 像に辿り着いたことがある。
※名僧・明恵はこのような香りの不思議は仏道を歩んでいれば、必ず経験するもので、騒
 ぐようなことではないと言っている。




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