【怖い話】霊障遊び

 朝子さんの投稿。

若気の至り時でのイタイ話です。

むか~し、むかし。
かなり大昔の話です。
パソコンを買ったばかりの私は、インターネットのいろんなジャンルのホームページを見
ることにはまっていました。 

そして怖い話系統のサイト巡りをしている時は、サイト主自身が霊感を持ち、実際に体験
談を載せているところを特に好んでいました。

どえらく怖い話を読める確率がかなり高いからです。
(※怖い体験は苦手ですが、人の体験談を読むのは好きです)

怖い話を読んでいるときに背中の脊髄部分が凍りつく感覚があると、「これはリアルであ
った話だ」と、関知出来るからです。

脊髄部分が凍りつくような感覚は、危ない場所や知らずに訪れた土地が心霊スポットだと
必ず表れる症状です。

なので、障りが強い怖い話を読んで、背中の脊髄に冷たい感覚があると、

「うほっ‼ キタキタキタァ一一一一一!!!!!!」

と、一人でその現象を楽しんでいました。(…………我ながらイタすぎます…………)

そんなアホなことをしていたある日のこと。

何回か見たことのあるホームページで、まだ見たことがない記事を見つけました。

卍マ一クがついていて、
『超危険な記事です。読んで何かしらの障りがあっても当HPは責任を持ちません。読む
のは自己判断にお任せします』
的な注意書が書いてあり、期待大にしてワクワクしながら読み始めました。

かなり昔のことなので記事内容はあまり覚えていないのですが、化け物系統だったような
ですが、読んでいるだけでゾクゾクした記憶はあります。

熱中して読んでいると、いきなり部屋の空気がどんよりしてきて暗くなってきました。

あれ?

と思っている時に一瞬で背中の脊髄部分がパリパリと凍りつく感覚があり、またそれと同
時に後ろの方に何かしら気配を感じました。

勿論、部屋には私しかいません。

ふと気付くとパソコン内の怪談話の雰囲気と部屋の気が同じになっていました。

…………これって、もしかしてこの怪談記事の内容にある輩がパソコンを通して、私の部
屋に来ているのか!?

背中に憎悪の感情がぶつけられているのをじんわり感じ、冷や汗が全身の毛穴から吹き出
ています。

私が面白おかしく記事を読んでいることに対して怒りを持っているようでした。

一一一うわあ~、これはマズイ‼

私は慌てて数珠を手にして、お経をとなえながら、
『興味半分で怪談を読んですみませんでしたっ‼ もうしませんから、あれが部屋から出
ていくようにお願いしますっ‼』

と、情けないことに祀神様へ助けを求めました。

まったく神様はいい迷惑ですね。
約30分程過ぎた頃でしょうか。

いつの間にか部屋から例の輩が居なくなっていることに、気がつきました。

これに懲りて怪談話等を読んでいるときに脊髄が少しでも冷たくなる感覚があったら読む
のを中断して、離れることにしています。

※耳の痛い話である。私も若い頃は実話の怖い話を収集して喜んでいた。『怖い話第1集
 ・第2集』の当たりである。
※『脊髄部分が凍りつくような感覚』は私にも覚えがある。おそらく全人類共通なのだろ
 う。ただ、私は巫女体質が強かった為、瞑想中に起きることもしばしばあった。そう言
 う時は意地でも瞑想を続けた。それを乗り越える事で大きな進歩が得られたからである。
※だが、命を代償とする瞑想はお勧め出来るものではない。
※霊の存在は電磁場と深く関わりを持つ。故にパソコンを通じて出て来ることは多い。
※心霊写真や心霊動画を集めたサイトからは化け物が襲いかかって来ることがあるので、
 要注意である。




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