【怖い話】強制参拝

 私事で恐縮である。
 かって強い神ダーリに襲われていた頃の話である。

 深夜、PCに向かって集中していた時の話である。
 暗い室内にぽっと赤い光の揺らめきを感じた。
 見やると両脇に和蝋燭を灯した朱塗りの社がこちらを向いて浮かんでいる。
 ご丁寧なことに榊まで用意されている。
 弁財天か市杵島姫の社だと思った。
 暫し、手を合わすか迷った。
「せっかくですが、どちらの神様とも分からぬ方を拝めません。お引き取り下さい」
 そう念ずると、蝋燭が揺らめいたと思うと視界が歪み、社は消えた。
 あの様な形でお参りを強制されたのは初めてだった。




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