【怖い話】すすき野
奈良の山中深くの神社を巡っての帰り道。もう陽が落ちた頃である。。
助手席で何気なく外を眺めていた私は、緊迫した声で運転手の友人に怒鳴った。
「おい! 飛ばせ! 早くここを抜けろ!」
辺りは一面のすすき野だった。僕の声で友人も視た。
すすきの一本一本が腕の上腕となり、おいでおいでをしていたのである。
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