【怖い話】リサイタル
ののさんからの投稿。
4〜5年前の体験になります。
2人の友人と飲み会の後、3次会と称してカラオケに行くことにしました。建物自体ビル
になっていて、移動はエレベーター。
週末の時間帯的に、結構混んでいました。
S市の飲み屋街のカラオケ店は初めてで、狭い部屋だし音漏れしそうだけど、こんなもの
か〜なんて思っていました。
高校からの付き合いなので、お互いのレパートリーも好みの曲も、知り尽くした仲。それ
ぞれドリンクオーダーしたり、デンモクで選曲してる最中、急にテレビ画面が変わりミ○
チルの曲が流れ始めました。
「誰歌うの(笑 ‘`,、(๑´∀`๑) 」
「隣の部屋の予約受信しちゃったとか?壁薄いし〜」
「とりあえずBGMって事で!」
選曲が決まった私は、そのままにしておいたミ○チルの曲を【演奏中止】にして、歌いた
い曲を【予約】。
1曲歌い終わらないうちに、尻すぼみに楽曲が終わってしまい、開いた口がふさがらない
状態に。
狭い部屋でコの字に囲んで座っていて、選曲の終わった2人もデンモク操作はしていませ
ん。
初のカラオケ店だし、混んでるから混線?の機械の不調も仕方ないなんて思って、そのま
ま2人の予約後に歌う事にしました。
友人2人は普通に歌い終え、今度は一曲歌えそうだな♪と思っていたところ、歌い始めのA
メロ出だし辺りで演奏中止状態に。
「なんで私の時ばっかり〜!!」
「再予約しなよ、まだウチら決めてないし」
デンモク画面をはい、と向けられて操作中、選曲していないミ○チルのTomorrow never
knowsが勝手に始まりました。
「よっぽど(隣の人)ミ○チル好きなんだね…」
「このまま聴いててあげよっか〜?」
「もう部屋変えようよ(笑」
酔っ払いのテンションのまま、ペースを乱されっ放しの部屋は止めようと、結局荷物をま
とめ、部屋を出ました。
流れっ放しのTomorrow never knowsは、部屋を出る間際まで演奏中止になる事はなく…
テンションが下がった去り際、悔し紛れに閉まっている隣の部屋のドア(細い窓あり)をキ
ッ、と眺めて分かったのは空室だった事。
じゃぁ、奥の部屋かと思ったら男子トイレで行き止まり。カラオケ操作の発信源を確かめ
ようとしたら、余計テンション下がりました。
【もう1人】カラオケについて来てたのか、部屋に先に居たのかはわかりません。フロン
トですぐに別の階の部屋を用意してもらえた私達は、その後は変な体験も無くカラオケを
楽しみました。
※カラオケ店の怪談はコンビニに次いで多い。迷惑な話である。
※ののさん達は目撃には至らなかった様だが、不幸にして目撃してしまうケースもある。
※もう一人付いて来たのだと思う。おそらく終始歌い続けていたものと思われる。
※この手合いは根性が無いので、簡単なお祓いの所作で、追いやれる。指を鳴らせば良い
のである。
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