【不思議な話】見えない猫
慎です。
家の愛猫・琴美が二度目の家出をして、連れ帰った頃からだろうか？
姿の見えない猫が現るようになった。
その猫は夜中の九時半頃、現れる。
私は和室に布団を敷いて、横になる。
すると、押し入れから猫が私の臑の上にジャンプして、体を上って来る。
体重と足の形から、それが小柄な細い猫だと分かる。
琴美かと思って、「琴美ちゃん？」と声を掛け、上体を起こすと、私の上から飛び降り
る。
だが着地した辺りに猫の姿は無い。だが、琴美はその猫に気づいて家の中を縦横無尽に
駆け回って遊ぶのだが、琴美が追いかけている猫の姿はやはり見えない。無論、鳴き声も
しない。
それが二日に一度の頻度で起きている。
琴美の遊ぶ様子は明らかに相手がいる様子だ。
気になって霊視をかけると、透明の猫の姿の輪郭しか様子しか見えない。
普通、猫の霊は何らかの色を持つ、（人間でもそうだが）
無色透明など解脱でもしていないとあり得ない。
大きな疑問は残ったが、悪いものでもないので、放っておくことにした。
ルームシェアしている友人は気味悪がっているが･･････
ちなみに飾り棚の上に水晶玉を何個か飾って拝んでいるが、悪戯っ子の琴美は絶対に触
らない。何か感じる所があるのだろう。パソコンのマウスは猫パンチで何個も潰されてい
るのだが･･････
