【奇譚】猫を抱いた幼女
3月11日は東日本大地震が起きた日である。
この震災に関わる「怖い話・不思議な話」は一定数の投稿があったのだが、掲載は断念
していた。おふざけで掲載すれば霊格が堕ちる。
そう思っていた。
だが、、この話はむしろ掲載すべきだと感じたので掲載することとした。
震災直後の朝、数匹の子猫を抱いた幼女。小学校1,2年生の子が、地区を走り回り、
即座に避難を呼びかけ、集まった人を誘導して高台に避難させたと言う。
少女の言に従った老人達は皆、助かった。お礼を言おうと高台を探し回ったが、その姿
は無かった。
地区にとって、子は宝だ。地区の子供の名前と顔は老人達は大事に記憶している。
猫を抱いた幼女は誰も知らない子供だったのだ。
これだけでも不思議だが、猫を抱いた幼女に助けられた地区は複数存在していて、近所
の子ではないと言う点の一致。
服装が緑のスェットの上下であったこと。複数の猫を抱いていたことが一致している。 時
間帯から複数の地区に呼びかけて回ったとは思えない。その出現時間も各地区でほぼ
一致していると言うのだ。
土地神様の化身では無いかと助けられた方々は口を揃える。
私としても、それに異を唱える根拠もつもりも無い。
あり得ても信じられる話として、ここに書き残したい。
蛇足になるが、水で死んだ亡者が生きる者を呪い水中に引きずり込む話は多いが、東日
本大震災では、体力が尽きかけて、後、少しでビルの屋上に手がかかるのに、流される人
が多かったが、逆に濁流の中から無数の手が現れ、ビルへと押し上げたという投稿もあっ
たことも付け加えたい。
※何故か、阪神大震災の日と勘違いし、当初、日時を間違えてしまいました。
不快を感じられた皆様に深く陳謝し訂正させて頂きます。
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