奈良に付けた足跡(PITさんバージョン)
  6月19日23:00出発。
  環状八号線の工事があったが順調に東名高速道路に乗れた。速度が
 のってくると、強風にハンドルが取られてくるようになるが、直線道
 路が多い東名では、特に不便もなかった。
  次第に激しさを増す雨に加えて、霧が出てきたお陰で巡航速度が80
 kmに落ち、単純計算で到着の遅れを考えると、休憩を減らす結果にな
 った。結局浜松近くまでそれが続くが、フォグランプや4WDに救わ
 れなんとかスケジュールタイムは確保する。

  結果的に、三輪に着いた時は06:00だった。あのペースで給油
 も2回だったし、何故こんなに早く着いたのか釈然としない思いだっ
 たが、とにかく大三輪神社まで行きトイレを借りる(^^;大でした。
  スッキリしたところで、オフの下見をかねて神社を散策。
  まだ雨が降っていたので合羽を着て参道を行くと、夏至では冬至に
 見えた竹藪が見えないのは、参道の樹木の枝葉が発達して遮るのを発
 見。(^^;良くできてる。

  大三輪神社はまだ改装中で、シートの奥だった、期待していたので
 ちと残念でした(;_;)上手く進んでいないのかしら。
  狭井神社に進む階段を昇りながら、雨に森が喜んでいるの感じる。
 葉が綺麗になっていました。ただ、地面が予想以上にぬかるんでいる
 のでパターンが荒いパナマソールのブーツを履いてきて正解の様でし
 た(泥が靴底に付いて重くなるのを防ぐ様に考案されたパターン)。
  鎮女之池は濁ってしまっていましたが、時折鯉が顔をだしたりと穏
 やかな面をみせていました。

  狭井神社を参拝し、明日の登頂の予定を一応宮司さんにしておこう
 と思ったのですが、お務めがある様で留守です、仕方なくあたりを散
 策。森の方角から剣呑な視線がしつこいので、近くの椿の葉で指を湿
 らせ指を鳴らす。あ!良い音(^^)なんとなく余所に行ってくれたよう
 なので、駐車場に戻ります。時刻は07:00頃でしたが、お休み処
 はもう準備が済んだ様です。06:00にも2〜3人参拝者がいまし
 たし、ご近所の信仰の深さなのか、新鮮でした。

  駐車場で、ホットドックなどぱくつきながら、インターネット掲示
 板をチェック、メールなど入れてから、気が付くと雨も上がっている
 のに気づき、昨夜の強行軍で汚れた車を拭いていたら、結構ドロドロ
 (^◇^;なのに気づき、給油をかねて近くのスタンドで洗車してもらう
 。
  桜井駅前駐車場に車を駐車して、駅改札口で待っていると反対方向
 出口からSINさんがやってきます。軽く挨拶をしてから、唐突に「
 なんか悪戯したでしょう?」とSINさんが言います(◎_◎;ギクッ「
 いや、別に」と言う私を、面白そうに見ながら「そうですか〜?言い
 つけに来ましたよ(^^)」と、言います「あれは、悪戯ととられるか
 も・・・・」などと誤魔化しながら、相変わらず気の抜けない処だな
 〜(^◇^;

  駅前ミスタードーナッツに入り、行程打ち合わせ(^^;実は事前に電
 話で打ち合わせはしているのですが、電波の状態が良くないのか満足
 に決定する前に切れたり雑音が入ったりで大雑把な事しか決まってい
 なかったのでした。(怖い話:第23話参照。)
  結局、移動は明日香路の散策には決定していたのですが移動手段を
 どうするかということで、レンタカーかタクシーかで集合したメンバ
 ーと決める事にし、集合場所へ。
  集合場所にはすでに皆さん集まっておりまして、運転免許証持参の
 方がいないのと、レンタカー会社が無いので(^^;タクシーに決定。
  タクシーと交渉の結果、一日チャーターするよりレンタル自転車の
 ある場所まで運んでもらって、帰りは電話で呼ぶ事に成立(^^)

  身の危険を感じるのか、何故か男女に2台に分かれて出発(^◇^;
  道中運転手の方の説明を初めてくれまして、観光地のタクシー運転
 手が郷土史に詳しいのは良くある(義務化されているのかな?(^^;)
 橘寺は聖徳太子が生まれた所だし、古墳も沢山あって、ここからそう
 遠くない所にも一カ所ありまして、最も地元の人間はあまり近づかな
 いんですが、見てみますか?等と話がきまり(^◇^;後車にブロックサ
 インを送るとルート変更し谷首遺跡へ(..;最初彼は確かにタニクグ遺
 跡と言ったと思ったんだけど。
  んでいきなりスポーツの話題になり付いていけなくなったころ谷首
 遺跡に到着(^^;
  土手の中腹に四角い穴が開いていて、いきなり石室になっています
 古墳自体初めてみるのでよく分かりませんが、石室の入り口の前って
 林や、もしくは土手の中央にあるモノを想像していたので後に野菜室
 にしたいというささみさんの意見も何となく納得したものでした。

  懐中電灯を持って進む1801号車の運転手さんの後を付いて進むと5
 m程の通路の後天井の高い石室に入ります。「ずいぶん広いんですね
 〜」と言うと「そうでしょ〜」と1801号車の運転手さんが嬉しそうで
 す、後SINさんの話では真っ暗だったとの事ですがそれ程暗い印象
 は無く、自分の懐中電灯を預けて戻って来るほど目がなれてくると全
 体構造が良くわかり面白かったです。ここでの印象の違いにずいぶん
 個人差があるようでした。
  谷首古墳を後にし、一行はレンタサイクル亀石事業所へ到着1801号
 車の運手さんに名詞をもらって別れます。
  ここまで車で来る人のためか駐車場のような所で自転車が天幕に覆
 われ何十台もあります。人数分借り出し簡単な地図のついたパンフレ
 ットを渡され、一番近い亀石に向かいます。(因みに、保険はつきま
 せんバキッ(.☆)\(^^;)

  田んぼの測道を並んで自転車を進むうちに、ふとSINさんに青い
 山脈でも歌いますかねぇ〜と言ってみると、僕若いからわかんな〜い
 と言います B(・_・;ウ・ウソツキ
  しばらく進むと、自動販売機付きの停留所の様な場所の向こうに亀
 石が見えます。
  ユーモラスな外見は亀にもカエルにもコタツから首を出しているカ
 ーミットにも見えます(^^;
  注連縄をかけて蛇と亀で玄武なのだと言うヒトもいますが、何かの
 方角を未来永劫示したいとする執念がそこには感じられます。結局人
 の手で動かす事の出来ないものなら良かったのでしょうが、こういう
 岩を使うかと、発案者に一抹の正気を疑いたくなりましたが、面白い
 岩ではありました。
  色々見ているうちに、探知鬼さんが話されていたのに、なにか上の
空になってしまって申し訳ありませんでしたm(__)m
  とりあえず、記念撮影をして(((((^◇^;田んぼのあたまじゃくしを
 観察してから、鬼の雪隠(トイレ バキッ(.☆)\(^^;知ってるわ!)へ
  
  ここは古墳の跡なのは、学術的にも確認されているものだそうです
 石室の一部なのでしょう。何となくひっくり返された天井部の様な気
 がします。丁度丘の上の方に鬼のまな板があるのでワンセットだった
 のかもしれません。
  ただ、気になるのは埋葬者のサイズでした。谷首古墳を見てきた後
 なので、内部の装飾や副葬品が荒らされる程あるなら、小さすぎる。
  子供を埋葬するにしても、喪主は大人だから大人の背丈が必要なの
 ではと。人ではないかもしれないな(..;

  道の向こう側に石段があり、鬼のまな板があります。
  鬼が麓の人間をここで解体したっていうなら信じても良いななどと
 思っていると、左の柵の方から奥へSINさんが行こうとしてますが
 結局戻って、右の柵を越えるつもりの様です。(^^;ウーンやっぱり行くか
 と思いながらも付いていってしまった(^◇^;
  竹藪の中に大きな空洞がポッカリ二つ開いていて、右手の方に目が
 合っちゃったかな〜(^^;
  ここら辺も古墳の様です、ただ殉死した女性の数が桁違いのような
 印象があり、私どもごときではおそれ多い様子なので引き返す事にし
 ました。明日香路ってもっとのんきなものじゃなっかたのか(^◇^;

  眼下には、なだらかな下り坂が見えます。ペダルに力を入れるまで
 もなく軽快に下っていきます。
  右手に池があり亀などがおり和やかな雰囲気です、が!帰りは昇る
 んだよな〜この坂(^^;徹夜明けなのに
  
  んで、猿石を見に行きました。下って・右行って・左です(^^;
 バキッ(.☆)\(^^;
  
  民家の横に丘に続く道がありそこを昇って少し行くと、堅牢な鉄柵
 の中に猿石はあります。盗難防止というよりは、なにか逃げ出さない
 様に作ってある様な気がして面白いです(^◇^;
  丘自体は吉備姫王(キビツヒメノオオキミ)の墓で鉄柵の上は鳥居の格好にな
 っていますが、奥の盛り上がった部分に興味が湧きます、横を見ると
 いかにも柵を越えたくてしょうがない風のSINさんがいます(笑)

  猿石は、にこやかな表情や低い鼻で有名なものの他3体あります。
  旅行前から、この猿石の顔には興味がありまして、今回他の猿石も
 観れたのは収穫でした。
  メインの猿石(にこやかな表情で鼻の低い)は黒色人種の特徴があ
 り、その反面鼻が高く厳しい表情のものなどはユダヤ人(アシュケナ
 ジー系)の特徴などあり、他にも特徴のあるものはあったのでしょう
 が暗くて識別できませんでいた。
  
  おそらく元々は色々な人種の石像があったのではないかと、想像す
 ると太古この地になにがあったのか、埋葬されたのは誰(どういう人
 物だったのか)なのか、おそらく失われた他の石像は誰が何の目的で
 持ち去ったのか興味は尽きません。

  その後、近くの欽明天皇陵を拝観。
  在位552年百済より献上された釈迦仏と経文が日本における仏教
 伝来でその後飛鳥文明が仏教中心に盛んになったとか。
  欽明天皇陵は堀に囲まれた美しい前方後円墳だそうですが、上から
 見ないと判らないじゃんか(;_;)

  え〜、道に迷いましたバキッ(.☆)\(^^;
  /( ;_;)イタヒだってパンフの地図が判り辛いんだもん
  アレが線路でしょ〜(・_・)(__)(・_・)(__)ウンウン
  アレが駅でしょう〜(・_・)(__)(・_・)(__)ウンウン
  んじゃ、線路渡らなきゃ(・_・)(__)(・_・)(__)ウンウンと言うのに方向が
 判らず先走る私と、霊気を読んで進むSINさんでさらに混乱し(^◇^;
 結局、霊気を読んで進むSINさんが岩屋山古墳を発見\(^^)/ヤッタ!

  急な石段を登ったそこには、精巧に加工された巨石を組んだ石室を
 持つ古墳があり、件の首谷古墳より若干小さいながら、その精巧さに
 は感動を与えるものがありました、古墳上部には芝が植えられており
 虹<2G>さんと、探知鬼さんが昇って行きます(^^;
  入り口付近で休みながら、SINさんが「古代文字の様なモノがあ
 りますね」と言います。「大分削られちゃってますからね」と言いな
 がらその場所を眺めて一息ついていました。暑い日でした(^^;

  資料には、吉備姫王(キビツヒメノオオキミ)の墓と伝えられております、
 ヲイヲイんじゃ猿石の所はなんなのさ(^◇^;

  次の牽牛子塚古墳の先に岩船がある・・・はずだったので一行は、
 さらに重いペダルをこぎながら坂を昇ります。すると、左手に神社が
 ありまして、なんとなく雰囲気が剣呑なのですが、休憩には良さそう
 なので、寄ることに(^^;本当は入り口の石碑に興味が
  石段を登って鳥居をくぐるとその先は視界の届く限りポカンと何も
 ありません、チグハグに並ぶ灯籠の間を進むと、いきなりサイレンが
 なります。某所でパッシヴセンサーに引っかかった悪夢再び・・・・
 バキッ(.☆)\(^^;普段何をしてるんだ!
  どうも、お昼のサイレンのようです。バクバクいっている心臓を無
 視してあたりを見回すと、灯籠の石が各所で破壊され、雑用に変形さ
 れています。あるものは石段の石に、あるものはたき火の炉に。この
 破壊には、一つの執念が感じられます(徹底的に辱めなくてはいられ
 ない様な)。
  社は左手の丘にあり、右手の社務所?と相対しています。
  社務所の後方は崖になっていますが、こちらに元の参道があっても
 不思議はないのですが。
  このあたりから、右腕にまとわりつくモノがあって腕を振ったりし
 ながら、さらに進むと下りの石段になり、石段を下ると正面に灯籠が
 横に並んでいます、数体並ぶその灯籠には「三輪大社」「春日大社」
 等から「浅間神社」までがあり、下りの石段に並び、この灯籠を見下
 ろす様に弁財天のお社があります。丘の上に弁財天?この丘は祟り神
 でもいらしたのか、なりふり構わず、蓋をしたような感じでした。
  追いついてきたSINさんがこの様子を見て「昔はこの辺は湖だっ
 たのかもしれませんね」と言います。ならば、亀石や猿石の出来る以
 前からこの地で信仰されていたものになります。それを、祟り神にし
 てしまった経緯とは?想像するだけで寒気がします。
  一行は次の牽牛子塚古墳を目標に、重いペダルをこぎます。
  が、しかし、目前にはひたすら住宅と畑(゚゚;。もしあるなら、高台
 だろうと、見当を付けて、SINさんと私が拙攻になって、丘を登り
 ます(^^;無い・・・・無いんだなこれが(__;
  これは、一度戻ってと言うことになり、昇ってきた坂を下ります。
  ・・・下りすぎました( __)_/て・徹夜明けなのに・・・

  なんとか、皆が待機している場所に見当を付けて進むと、架空電線
 の設置工事をしている電力会社系作業員さんがいました(^^;ヲヲ約同業
 者、電線の送りをしている作業員に、パンフを見せて聞いた所、地元
 じゃないから判らないが、一つ向こうの道の方では?とのこと(^◇^;
 ダメカ〜
  待機組と合流し少し休んでいると、猫が道いっっぱいに避けて横を
 通ったかと思ったらSINさんの所で甘えてます(..メ ピクピク何故?
  ま・まぁ、猫のことはほっておいてバキッ(.☆)\(^^;キニシテル キニシテル

(SIN注:この日、飛鳥にいた猫はみな式のようでした。この猫は面白い
石塔がある事をビジュアルで伝えます。後日、それが龍穴神社にある事を知
りました・・・・・)

  一つ向こうの道を昇ってしばらくすると、牽牛子塚古墳の標識発見
 、そこから山道になります、前日の雨の影響でぬかるんだ道を進むと
 自転車では不可能な道があり、徒歩で行くと出っ張った丘にそれはあ
 ります。
  非常に空気が重く、この暑い日に冷や汗が出てきます。
  これは、来て良いモノかどうか、とにかくSINさんに判断しても
 らおうと待機している所まで戻ります。
  途中まで進んで来ていた、ささみさん達の「見つかりました?」と
 の問いに、「ありましたけど、好みの分かれる所なので、SINさん
 に判断してもらいましょう」と言い、待機場所まで戻ります。
  結局、折角だから行く事になり、ぬかるんだ道を進みます。
  今度は、ささみさん達も野菜室にはしたくなさそうです(^◇^;、S
 INさんに至っては、なかなかこちらに来たがりません(^^;だから言
 ったのに。
  取りあえず、全員揃った所で、どう見ても岩船はなさそうだしお昼
 もすぎたので飛鳥駅まで降りて、昼食をとる事にして下ることになり
 ました。
  牽牛子塚古墳:万葉集で歌われる真弓ケ丘にあり、外護列石を持つ八
 角形墳。斉明天皇陵ではないかと話題になる。φ(..;ソレダケジャナイ気ガ
 スル
  お昼は飛鳥駅近くで・・内容については「言いたくない( __)_/」
  炎天下のなか、次は二面石(..;ウウ戻るのか亀石の向こうじゃんかと
 、言うわけで下った坂を昇って(^◇^;鬼の雪隠(あで?気が変わって
 る)を通過して橘寺へ。
  30分(実際には10分程度かも(^◇^;)程走った、通りの右側に
 緩やかな坂があり、その先に橘寺があります。
  質素な木造建築に重厚な雰囲気の門を通って中に入り・・・(..;寺
 なの?神社みたい〜(^^;
  本堂の向こう側に二面石があります。もっと背の高いモノを想像し
 てましたが、実際は腰の高さ位でした、何故こんな歪んだ顔を彫った
 のか理解に苦しむ所でした。
  水の浸食で岩が削れる理屈で、石を滴の下に置いて何十年もかけて
 石に刻むってのが昔読んだ「火の鳥」にありましたが、そんな風に作
 るとこんな感じになるのかな?って気がしましたっけ。

  二面石の裏の木の指す方向に、池があります。その向こうは丘にな
 っており、中腹に墓地があります。墓地は賑やかそうですが後に写真
 を現像すると、赤い目がこちらを伺っているのが写っており、ぞっと
 したものですが、拡大したらそれが、お地蔵様の前掛けだったので二
 度ぞっとしたものでした(^◇^;
  この池の中にお社がありますが氏素性が判りませんでした、橘寺は
 入り口に、改装前後の図が書いてありますが、何か祀られていた訳で
 も無い様です。慌てて作る必要って(^^;いったい?

  本堂に行きますと、見学順路があり中に入れる様になっています。
  靴を脱いで本堂に挙がると、足が開放感に嬉しそうでした(^^)。
  畳敷きの向こうに御鏡があり、相対して正座したSINさんが、お
 経を唱え始めます(..;あ!ハマってしまった。思う所がおありなので
 しょう熱心に唱えられているので、先に行く事にしました。
(SIN注:私は古墳はキライです。背負ったので祓っていました)
  お寺で、御鏡ね(^^;左に進むと、お不動さんです(..;閻魔様が無か
 ったのか、おけない訳でもあったのか、(^^;そっか富士の方向か。
  田道間守と除福の共通性、黒の駒が何を見ていたか確認するのを・
 ・・・忘れた(^◇^; バキッ(.☆)\(--;
  この先は何があったのか良く憶えていません、気がつくと虚空像菩
 薩前でしたっけ。
  参拝を済ませ、東門方向へ進むと五重の塔跡が右に、資料によると
 38mだったとか(^^;スゲー8階建てのビル位か、足利義満が薪能をや
 って世阿弥とヤオイネタになるんだなφ(..; バキッ(.☆)\(^^;相国寺
 の七重の塔だ!
  左の方に「阿字池」があります。
  泉のような池に阿の字に見える石杭がはまってます、(^^;水脈に阿
 の字の杭、イキですね〜(^◇^;
(SIN注:そもそも水脈がある場所ではないんですが・・・・・、いずれにせよ
水脈に杭を打ち込むなどと言うのは狂気に近い呪詛にもなります)
  バキッ(.☆)\(^^;m(__)mすみません、この時、頭がかなり馬鹿になっ
 てたので普通の判断が出来なくなってます(^◇^;まぁいつもですが。

  東門にきて振り返ると判るのですが(^◇^;裏から参拝しちゃった〜
  東門から、外を眺めると岡寺でしょうか、山の中腹に三重の塔が望
 めます。
  こうなると、方位が気になるところです。しばらく本堂に戻ると北
 方向に剣呑な場所があり、SINさんが固まっています。そこは、森
 の木々が枝を伸ばして社の形を作り、誘っているように見えます。
  (^^;あぁ行きたがっているぅ〜
  休憩所で休憩し、方位や次の予定など検討していると、女性陣の方
 で番号を指定するとアームがジュースを取りに行くタイプの自動販売
 機がウケてます、アレってアームの動きが面白くて上の方から無くな
 るだよなぁ〜などとぼんやり考えていると、SINさんの気持ちも固
 まった様なので、橘寺をあとにします。
  そこは、国道の向こう川原寺跡の右手にあり、アーチ状に張った枝
 の下をくぐると、小さな祠があります。祠を中心に半径4mほどは奇
 麗に何も生えていません。そこから望む山の稜線等の線上に川原寺跡
 があります。
  奇麗に敷き詰められた石畳等から規模の大きなお寺だった様ですが
 今はその石畳に昔を偲だけになっています。「喧嘩売ってまけちゃっ
 たんですかね」と言うと、SINさんが静かに頷きます。その目は、
 その稜線の上の方向を見詰めています。
  (^^;あぁ行きたがっているぅ〜バキッ(。☆\(^^;喜んでるくせに。
  川原寺を国道に沿って西に少し行って右の細い路地に入って行くと
 突き当たりに急な石段があります。(^◇^;ここも大変そうだなと、思
 いつつも、自転車を停め石段を昇りますと、「胸に来た」とSINさ
 んが言います(^^)(__)(^^)(__)ウンウン バキッ(.☆)\(^^;
  とっとと昇りきると、(゚゚;ガ-ン八幡様!参道からずれて設置されて
 いるその社は、社を何かから守るように、間際に狛犬を設置した造り
 で一層不思議な感じを醸し出しています。
  さらに、だ。その左手には石造りの祠があり、祠の後方の結界にな
 ってる様に見える。これは、すなわち、そこにはこれだけの大がかり
 な結界を設置しなければならない何かがあると言うことに他ならない
 (三神 某風)バキッ(.☆)\(^^;ヨセ!
  手の込んだ造りの祠は、あたりを威圧するでも無く、拒否するでも
 無く、静かに内と外の間に立つ控えめな美しさがあります。
  ですが、綺麗にはまらない。まるで、クロスワードパズルの1ワー
 ドが勘違いしているかのように。SINさんはそれの答えを背後の竹
 藪に求めた様です。
  皆が降りて自転車に乗ると、誰も付いてこない様に念を押し、一人
 で、SINさんは竹藪へ向かいます。
  まだ、陽も高いし危ないのは蛇位かな、と思ってその背中を見送っ
 ていると、路地の方で人手を探している様です、寄ってみると選挙宣
 伝カーが溝にはまってしまったとのこと、(..;軽のワンボックスが、
 こんな見通しの良い場所で?我々が行った頃には脱出できた様でした。
  竹藪近くで待っていると、その竹藪の広がるのと戦う様に作られた
 柵の向こうから、やや青ざめてSINさんが来ます。多くは語りませ
 んでしたが、パズルが説けないのは同じ様です。

  一行は、レンタ・サイクルの場所で自転車を返却し、貰った名刺で
 1801号車さんに連絡をとってしばらく待ちます。結局観そびれた
 酒船石は観てみたいと言うことになり、到着した1801号車さんに
 帰り道の寄り道を頼み、酒船石を観ました。
  通りから結構長い山道を、ガイドをかって出たのか1801号車さ
 んが同行してくれます(^^)良い人です(名前聞けば良かった(^◇^;)
  私は素人ですが、蒸留の課程でこの手の調合台が必要ないのは判り
 ます。
  都市模型(ジオラマ)にしては緻密さが無いような気がしますし、
 星座盤だとしたら、銀河系モノの尺度になってしまうし破損部分が気
 になるところです。
  柱の跡にしては浅いですし。ミニ四駆も走れませんバキッ(.☆)\(^^;
  立てて眺めたら・・・・セフィロトの樹((((((゚゚;マ・マサカ

  酒船石の竹やぶを背に宿に向かいます、まだ日の高い時刻ですが若干
 曇り始めている様です。
  チェックインした宿は冬至の時と同じです、早速荷物を部屋にあげ、
 くつろいるとさすがに眠気が襲ってきます、恐らくまた寝てしまったん
 だと、思います(^◇^;色々ありましから〜
  食事の用意が出来た様で食堂に行き、今日の事や通信の事などで盛り
 上がりながら食事をしていると(゚゚;生まれて初めてワインが美味しく感
 じたのは疲れていたのだろうか。
  食事中、トイレの方向にあるついたての上辺りになんかいた様ですが
 皆さん見ぬふりしている様なので気にせず、食事を楽しみました。
  大部屋に戻ると神霊写真など見たり、探知鬼さんの旅行レポートを見
 せてもらったりして夜もふけていくのでした。
  神霊写真は、よっぽど目立つモノ以外は何故かSINさんと二人で見
 るとあっちこちに見付かるのが不思議ですね。

  屋根をたたく雨の音で目が覚めた。
  カーテンをめくると雨に濡れた桜井の町が朝の静けさのなかに生活
 を始め様としていた。
  光が漏れたのか隣で寝ていたSINさんが目を覚ました様でベット
 から見上げた目と目があった。
  「おはよう、雨ですよ。」と言うと
  「意地で雨具を用意してないんですよ」と少し困り顔です。
  「車に予備があるから、なんとかなりますよ」と言いながら洗面所
 向かうとSINさんの溜め息を聞いた様な気がした。晴れ男ってこう
 いうものなのかしら(^◇^;ちと弱点見付けた気分o(^^oウキウキ
  大三輪神社には、二回に分けて車で運ぶことになりました、車中で
 何故か私が京都の人だと誤解されていたのが判明(^◇^;何が不思議っ
 て今回の旅行でこれが一番不思議だった。

  三輪の駐車場でM/A-Shadowさんご家族と合流。
  雨足も若干収まりだし、一行は大三輪神社の鳥居をくぐります。
  参道を行きながら、葉の滴が少ないのを不思議がりながらも参道真
 ん中を張った照明用の電線が他人事ながら、危なっかしいです。

  前回は、夏至前日であり今回は当日にあたるのですが、雰囲気は極
 端に違います。至る所に、御神酒が挙げてあり、下戸の私には辛い位
 でした。山神を誘い出しているのかもしれませんが。

  お社はまだ改装中でしたが、参拝を済ませて登頂へと進みます。

  いつものように、狭井神社に記帳しお払いをしてから登り始めます
 が、この頃から雨足が深刻になってきます。ただ、急な道が多いので
 水たまりが少なく雨の登山としては楽な方かもしれません。
  登頂を初めてしばらくしてから、前回登頂の時見かけた人の跡(小
 石を積んだモノや、いけない事なのでしょうがお供えもの等)が少な
 いのに気づきました、夏至の前に清掃とかするのでしょうか。
  雨具の通気の悪さから増した疲労のなか、何とか御滝場まで到着。
  一様に、雨だか汗だか判らない状態で脱衣場に腰かけて休んでいる
 と樹の節などに人の顔が浮いて見えます、頭を振ってハッキリさせて
 も、それはこちらを観ながら正気じゃない笑顔を浮かべています。
  そちらを指さしながら「今回は、ずいぶん陽気な様ですね」とSI
 Nさんに言うと「酔っぱらっているんじゃないですか」と言います。
  私には、それは狂気を含んだ顔にしか見えませんでした。「この先
 は危ないかもしれない」と思いながら、先に進むに一瞬躊躇をおぼえ
 たのですがそれも消えて、誰言うでもなく、先に進む事になります。

  雨に洗い流されて露出度が増しているはずの石段代わりの岩が、前
 回より少なく見え三度目の登頂なのに距離の把握が難しくなってきま
 した。大体中間位の岩磐で休憩となりますが、ここでSINさんが、
 「これ以上の登頂は無理かもしれません」と言います。さっきの奴が
 背中に憑いてしまったかも、周囲を観ると靄も出始めている様子です
 。「え〜、ここらが大体中間地点ですが、傾斜は更にきつくなります
 ここで無理をしますと、下山の体力も無くなる可能性がありますので
 引き返す方はここから、引き返して下さい」と宣言すると「引き返す
 のも勇気です」とSINさんが付け加えてくれます。下山組のガイド
 をSINさんが登りを私がとすれば、安全度が高まる計算だと思いま
 した。
(SIN注:PITさんはこのように好意の解釈をしてくれたのだが、私は
すでに幻覚に捕らわれており、単独居残りを決意していた)
  大体全員の気持ちが固まったのを待って、SINさんに「これを、
 預けときます」と車の鍵を渡します、車には多少の薬などありますし
 、参加者の荷物もあの中なので、なにかあったら「これがキーになり
 ます」と、躊躇っているSINさんに押しつけると、登頂を再開しま
 す(今考えると大げさな話なんです(^◇^;が、あの時は変な危機感が
 ありまして)
  しばらく、昇ってから後ろをみるとM/A-Shadowさんのご子息、小角
 さん、日佳里さん、M/A-Shadowさん、虹<2G>さんが登頂組になっ
 たのを確認し、足を進めます。途中、先行している団体に追いつかな
 い様に、何度か休憩をとりながら。雨はその勢いを増したり減らした
 りですが、雨量は減り始めていた様です、所々霧が固まって所在なげ
 にしています。
(SIN注:雨量は減ってはいない。鳥野ささみさんがやはり登ろうと思
い直し、大声で登頂組に声をかけたのだが、彼女の十センチ手前より下は
滝のような豪雨となり、声は届かなかった。選別の壁を自然が作る様は面
白かった)
  「どれくらい来ましたかね?」と、もう少しで頂上と言う頃に小角
 さんが訪ねます、「そうですね、三分の二位来ましたか」気を抜くと
 危なそうな所なので、そう言い上の方を見ると大分明るくなってきて
 いますm(__)mゴメン。2〜3分位で頂上のお社が見えます「頂上ですよ
 」と小角さんに言うと、一瞬怪訝そうな顔をしますがすぐに頷くと、
 お社の方へ歩きます。

  お社の廻りは、先行の団体さん20〜30人が休憩しています。「
 こんにちは」と挨拶すると、疲れているのか、警戒しているのか、性
 格なのか目だけ上げてからそっぽを向きます(やっぱり、迷彩のポン
 チョを着たのがいきなり現れたらビックリするのだろうか(^◇^;)

  混雑を避ける為、左手の細道の方行き前回行った奥の岩磐の方へ進
 みます。
  驚いた事に今回は注連縄の奥に人影があります、先ほどの団体から
 離れたかったのか、はみ出したのかした人が数名、奥の岩磐周辺をこ
 ともなげにウロウロ観光していました(^^;しらんぞ〜、剣呑な陰が近
 づいてるぞ〜
  と、まぁそちらはほっといて、奥の岩磐から下りの細道を行きます
 と樹が倒れて行く手を塞いでいます。その樹は強風の負けた様に根元
 は裂けていました、面白い細工だなと思いながら、手作りの鳥居(1
 0cm程)で祀られている岩磐に着きました。
  ここの手作りの鳥居がなぜかはじの方に除けられています、風のせ
 いにしては変だし、なんか気分が悪いので前回観た配置に戻しして拝
 んでいますとM/A-Shadowさん達が追いついてきました。
  M/A-Shadowさんの提案でお昼の時報までここにいて休憩してから下
 山する事にしました。先の方にも興味はあったのですが、今回3名ほ
 ど下から睨んでいる方がいるので、そちらは遠慮しました。
  お昼の頂上は、その空気の変わる瞬間が素晴らしいです。
  我々の高さを回っていた風が徐々に上に上がっていき、高い樹の
 梢を騒がせ、刹那普通の風に変わります。

  風が、荒々しい横風に変わった頃お社の方に戻りますと、件の団体
 さんは、下山したようで誰もいません、お社にお参りしようとして、
 近づくと海のものと生肉や稲荷寿司などのお供えがあります。
  こういう目的があった団体さんだったのか、と思って半ばあきれて
 いると日佳里さんがお参りにきました、「お賽銭は上げない方が
 良いですよ」と言うと「でも、お供えがありますよ」と怪訝な面持ち
 です。「注意書きの読めない人が多いみたいですね(^^;」と言って、
 お参りだけ済ませ、下山に移ります。

  足下の悪い状態で下りは、かなり難しかった様に思います。体力が
 かからない分、注意力をつかって転倒しないように気おつけながらの
 下山でした。と、言いながら一回転んでいる私(^◇^;

  狭井神社にたどり着く頃には、一同疲労がピークに達しつつあり、
 機械的に、杖を返しお祓いをして休憩所で合流するまで口数も少なく
 私的には珍しく「ハラヘッタ」と思ったものでした(^◇^;
  頂上の様子など、SINさんと話したりしながら、休憩します。
 ともあれ、全員怪我もなく無事でなによりでした(^^)ドロドロになっ
 ちゃいましたが(^◇^;

  食事を済ませ、他の神社の参拝などしているとまた雨足が強くなっ
 てきましたので、大三輪神社駐車場で解散となりました。

(SIN注:ここからはPITさんの単独行動となる。三輪山探訪記4への
重要な複線となる記述を含む)

  ざっと時間を確認すると日没まで若干時間があります、折角来たん
 だから行けるところまで行くさ、とか思って地図を取り出し適当に見
 当を付けた場所をカーナビにセットして三輪を後にします。
  すでに夕方の帰宅車両も目立ち始めた奈良の町をカーナビたよりで
 進むのも(見鬼だしぃ(^^;)なかなかスリルだったのですが・・・・
 もしもしぃ〜ここは団地じゃないですかぁ〜(..;とか思いながら進む
 と公園が右手にあり何故か看板に酒田の岩船って書いてあります(゚゚;
 え?こんな所にあるの。

  取りあえず、歩道近くに駐車して見てみますと、岩船はその公園の
 左側にある石段を昇った所にある模様です。
  雨も小降りですしこれだけ整備された公園なのでそれ程かからない
 だろうと思い、カメラだけもって石段を昇ります。ウッ見渡す限り石
 段(^^;とか思いながら昇って行くと(結構長くて急(^^;)いきなり道
 が無くなります。(..;?一応右と左に道っぽいものがある。左は行き
 止まり臭いので右へ進みます。獣道かぁここは〜と言いたくなるよう
 な道を進むうち何故か雨足もきつくなってきており(^^;このまま日が
 暮れたらマジで遭難だな(こんな団地の近くで遭難なんてぇ〜(;_;))
 と思っていると何となく先が明るくなってきました、崖のせいで森が
 開けたのですが(^◇^;その先に大きな岩の一部が覗いています(゚゚;・
 ・・・どうやって行くんだ?雑草が胸の高さまで茂った先にあるその
 岩までは道らしいものがありません(あっても見えません(^◇^;)
  なんとか分け進むとその岩の廻りだけは草を取ってある様で、たど
 り着いて一安心(^^;でした。酒田の岩船は想像以上に大きかったです
 。なんとか上までよじ登って眼下の町並みを望むと不思議な安堵感が
 押し寄せしばらく座って日の暮れだした町を眺めていました。(雨じ
 ゃなかったら寝てたかも(^◇^;)

  岩船の形は不思議です、側面は途中で放棄された様な削った痕を残
 しもう反面は研磨したような滑らかな表面を創り、上部は真四角な穴
 が二個均等に掘られた巨石ですが全体的に右に傾いています。
  土台が傾いた為に放棄されたカタパルトの基礎部のような創りです
 取りあえず残りのフィルムを使って数枚写真を撮る内にまた雨がきつ
 くなってきたので、下山します。
  途中この道の無い道を何故か犬を連れて散歩にきた人とすれ違った
 いがい(^^?な・何故、人はいなくなんとか車にたどり着く頃は大分日
 も暮れ始めていました。乾いた喉を三輪で買ったプラムで潤しながら
 やっとカーナビの目標を自宅にセットしたのでした。


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