【怖い話】死体に湧く蟲:後日談

 きはさんからの投稿。

 前回の続きです。
 
 ゴルフに行った4人をAちゃん、Bさん、Cさん、私としておきます。
 Aちゃん、Bさんには、姉に言われた話を含め、虫が出た話をしてありました。
 
 半年ほどたったころ、たまたまその4人を含め数人で話す機会があったので、ゴルフの
話から件の話になりました。
 
 すると、Bさんが、「違うよ。ゴルフ場じゃないよ。」と言うのです。
 意味が分からずにいると、「ゴルフ場じゃなくて、そのあと寄ったご飯屋さんだよ。」
と言います。
 
 どういうことか尋ねると、半年の間に、Bさんに何か起こっていたらしく(教えてはも
らえませんでしたが)、気になって、調べたらしいのです。
 姉が言っていたことが、ゴルフ場ではなく、帰りに寄ったご飯屋さんのお隣であってい
たらしいのです。
 
 ちょっと怖くなってきました。
 
 翌日、霊感のある友達に、その話をしていました。
「なんで、私に憑いてくるんだろう。」というと、
「気が合ったんじゃない? 山田さん(仮名)と。」
「えっ? 山田さんって誰!?」
「え?? 私そんなこと言った??」
 という、意味不明な会話をした後、たまたま、Bさんに会ったので、いきなり
「ねー、亡くなったのは山田さん??」
 と聞いてみると、ちょっと間があり、うんとうなずきました。
 白くなった私は、それ以上何も聞けず、間をあけました。
 
 落ち着いて、今度は詳しく聞いてみようとしましたが、それからは、知らない知らない
の一点張り。それ以上は、やめておこうと思い、その話はしませんでした。
 
 その後、姉に電話で報告していると、
「あんた、体大丈夫?」
と聞かれ、大丈夫だと答えると、さらに、
「首とかどうもない?」
 と言われ、ふと、Aちゃんが喉が痛いと言っていたことを思い出しました。
それを告げると、
「もしかしたら、あんたじゃなく、Aちゃんに来てるかもね。」
  と言います。
 翌日、Aちゃんに電話してみると、声が出なくなっていました。
 
 私たちはパニックです。
 
 もう一度、霊感のある友達に相談すると、その子が通っているところに、お祓いを受け
させたらどうかということになり、Aちゃんには怖がるので、当日話すことにして、先方
に予定を聞いてもらいました。
 それは、急いだ方が良いということになり、しかも、私が連れて来やすいというのなら、
守護霊を入れたほうがいい言われ、怖かった私は、お願いしました。
 3日後、に決まりました。
 
 その辺りから、家の前の階段の電気がチカチカと点滅を始めました。
 
 もちろん、その時には、切れるんだなと、気にしていません。
 
 家の中にでも、洗面所がチカチカし始めました。
 
 もちろん、こちらも切れかけかなと気にしません。
 
 もう少し、大丈夫かなと、ほっておきました。
 
 ですが、朝になると、洗面所の電気はチカチカしません。
 
 ちょっと不安になってきました。
  
 前日になりました。
 明日行くから、今日を乗り切れば!!!
 と思っていると、友達から連絡が入り、
「先生がいきなり、他県に行かなきゃいけなくなった。来週に変更して。」
 
 嫌だと言っても、どうすることもできないし、怖くなって小パニックになってきた私は、別の友達に無理やりお願いして、1週間泊りに来てもら事にしました。
 
 恐怖心からか、金縛りにあうようになりました。
 朝、友達が帰ってから、金縛ります。
 それでも、朝なので、怖さ半減。なんとか、無事1週間を過ごし、お祓いに行きました。
 
―――お祓い+守護霊を入れる―――
 今でも、どういうことなのかはわかっていませんが、その時の私は、そのチカチカ現象
はなくなり、どこに行っても、何も連れてこくなるものだと思っていました。
 ところが、なくなるどころか、あからさまになってきました。
 
 どういうことかというと、部屋に入る直前までチカチカしていた電気が、インターホン
越しに見てみると、普通に点いていたり、切れかけて、ほとんど点かなくなっている電気
の前を私が通るときに光らせたりするのです。
 
 静電気もちだからなのかな・・とも思いましたが、気にしているせいで、毎日毎日、必
ず、チカチカしている電気を見つけました。
 
 姉にその話をすると、「その人たちと関わるの、やめなさい。」といわれ、なぜかを聞
くと、「あんたは今、ネオンサイン状態だよ。」と言われました。
 
 ネオンサインとは……わかりやすい。 
 
 とにかく、静かに過ごそうと思いました。
 
 年末になり、神田明神の大祓いに封書でお願いをし、送られてきた茅の輪を玄関に飾り
ました。
 気づくと、チカチカは止んでいました。
  
 ちなみに、いまだに洗面所の電球は替えておりません。
  
 なんだか、怖くない、とりとめのない話になってしまい、申し訳ありません。

※前回の話は洒落にならないと思っていましたが、それに相応しい後日談です。
※Bさんは相当怖い体験をされ、然るべき処置をお受けになったのでしょう。
※友人の霊能者さんが無意識に「山田さん」と言う故人名を出したのは、すでにきはさん
 が山田さんに狙われていることを示します。
※山田さんは次の標的をAさんに絞っていたのに、きはさんが霊能者と関わり、自分の思
 いが妨げされそうなので、きはさんに攻撃をしています。それが朝の金縛りであり、点
 滅現象です。
※霊とは電磁場の集合体ですので、点滅現象がおこります。
※お姉さんが「その人達と関わるな」と言われたのはゴルフ場へ行った仲間のみならず、
 霊能者の方々も指すのではないでしょうか? 私から見ると未熟なことをしています。
※霊を寄せる人は、霊から見ると暗闇の中の灯りの様に見えるので、まさにネオンサイン
 となります。生きてる人も寄せて来るので一概に悪いとは言えませんが、自分を律して
 良い精神状態を保たないと、質の悪い者どもを集めます。
 

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