怖い話 第8集


BACK 第6話 「小さくてもお伏見さん」
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 ミッチーさからの投稿。

 東京には、京都の伏見稲荷さんを勧請した、東伏見稲荷神社という神社があります。

 大鳥居は大きいのですが、山一つという感じではなく、神社の裏の鳥居の林の数も

京都の伏見稲荷神社に比べると、非常に少ないです。

 ですが、さすがといいますか。


 私は、普段あまりお稲荷さんをお参りすることはありません。

 産土の神様はお稲荷さんだったのですが、その後なぜかお稲荷さんからはきつめ

の空気を向けられるようになり、ご無沙汰になっておりました。

 

 ですが、東京の伏見稲荷ということで興味が勝ち、散歩がてら訪問しました。

 まず驚いたのが、犬を連れて鳥居をくぐる方が多かったことです。

 思わず「お稲荷さんに犬連れて入るの?」と言ってしまいました。

 犬も小型犬は居心地悪そうにしていましたし、中には私の方をじっと見たり寄ろう

としたりして「何とかして」的な雰囲気を醸し出している犬もいました。

 が、私にはどうにもできず・・・。


 とりあえず赤い大鳥居を一礼してくぐりました。

 途端に来ました。

 足がぐっと重くなりました。若干上り坂ゆえかと思いましたが、異常です。

 加えて、頭を押さえつけられるような感覚と、肩も重くなり、くらくらします。

 周りを見ても、そんな様子の方はおられません。


 やはり歓迎されていないのかしらと思いつつ、本当にダメならここまで来られなかった

はずと思い、重い足と体を頑張って引き上げつつ、参道を進み、階段を登ります。

 なんとか拝殿前までたどりつき、お伏見さんに気に入られていない可能を考慮して

不快に思われないよう、手を合わせずに深く一礼します。

 それでも体は重く、頭はくらくらします。

 迷いましたが、せっかく長い距離を歩いてここまで来たのだからと、拝殿裏の

鳥居の林を進みます。

 決して広くはない空間なのですが、方向感覚を失いそうで、頭はくらくら、意識

が飛びそうな異空間です。

 各所に一礼して挨拶しつつ、一巡して鳥居の林を抜けると、大きな白い鳥居に

たどり着きます。

 ここに至って自分が本来定められた反時計回りではなく時計回りで参拝していた

ことに気づいたのですが、時すでに遅しですので、そのまま白い鳥居を出て一礼し

帰ることにしました。

 すると、白い鳥居を出た瞬間、一気に足の重さ、頭や肩の重さが消えました。

 むしろものすごく軽くなって、頭は軽くトリップしたようにすら感じます。

 そのまま大鳥居を一礼して神社を辞した後、少し歩いて離れてから自分を元に

戻すために何度か般若心経を唱えながら散歩に戻りました。

 私自身がお呼びでなかった

可能性に加え、東伏見稲荷神社を参拝する前に竜神を祀る神社も参拝して

ご神木に触れて神気をいただいていたことも関係しているかも知れません)、

さすが小さくてもお伏見さんと思った次第でした。
 
 以上です。

PS. ちなみにこれを書いてる今、頭の上では雷がすごいです^^;


※ミッチーさん、投稿ありがとうございます。
 私は20年ほど前に、冬至と夏至に十数名で三輪山登頂を行っていた時期があります。新顔の方が毎回4,5名いていました。
 三輪山は大和の国一宮で、山そのものがご神体で、明治維新までは山に登る事は禁じられていました。現在でも「何も持ち込まない。何も持ち帰らない」
 と言う厳しい決まりがあります。
 私も新顔で参加する方には「何があっても自己責任」を確約させていました。新顔の方はそれなりの能力者が多かったですが、中途半端が最も危険なの です。
「三輪山シンドローム」
 誰とも無しに言い出した単語です。
 初めて三輪山に登る方には、何割か強い重力と向い風に見舞われる。
 毎年、アルプスに登る登山家でも「アルプスよりキツイ」と言わしめたことがある。そう言う現象だ。無論、何の影響も受けない人もいました。
 三輪山探訪の様子はパソコン通信でフォーマルにアップしていました。
 そのため、「私も参加したい」と申し出る人がいましたが、この人の業では拒否されるんじゃないか? と思える方は登山当日きっちり光熱に倒れました。
 また、定められた参拝経路を逆に参るのは「逆さ打ち」と言い、正規ルートの倍は疲労が重なる代わりに功徳も倍になると言われます。
 ミッチーさんは奇しくもこのケースに当て嵌まった様に思えます。
 竜神様はミッチーさんが稲荷に行くのを察知して同行されたのでしょう。稲荷の側が相当に警戒したのは言うまでもありません。
 稲荷に祀られる狐は様々な種類がありますが、様子から察するに白狐以上の位の高い希有な存在と思われます。
 書いているときに雷? PC落とさないと潰されますよ。
 龍神さんの「おい、それ書くのかよ? 相手は全うなのか?」と言うメッセージだったと思いますよ。


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